2019年3月31日日曜日

バッテリを放電させる方法について

LEV50-4を譲った方より、少し電圧を下げたいので放電はどうすればいいかとの問い合わせを受けました。

何気に
セメント抵抗とかで放電してください。
と回答したのですが、よくよく考えると自分もそんな特殊なものは持っていません。自分のいい加減さにガッカリです。 ^^;

普段使っているのは、
 ・22~95V GTIで家庭に供給
 ・12~22V バッテリが2個だったら直列にしてGTI、そうでなかったらDC充電器で他のバッテリに移動
と、思いっきり機器に依存していますね。

と言うことで、バッテリDIY初心者の方でも簡単に放電出来るものが無いか探してみました。一番いいのはニクロム線で熱に変える機器です。電気ストーブとか良さそうですが、最近はエアコンの普及で持っていない家庭も多いのでパス。ふと台所に目を向けると・・・

あった。オーブントースタ!!
年季が入っているので、間違ってもアップでは見ないでください ^^;
肝心の仕様は100V 1000W
試しにテスタで抵抗を測定すると10Ωあります。遠い記憶を辿ると・・・
  E=R・I
仮に16Vを15Vに下げたい場合は、15V = 10Ω × I ⇒ 1.5A 流れるはずです。

試しに安定化電源で実験です。まぁまぁの結果となりました。しばらく様子を見ましたが安定して流れています。
最後にバッテリに接続。あたり前ですが同じ結果です。

追記
・スイッチ部でアークが飛ぶと燃えますので、あくまでも実験としてみて下さい ^^;

LEV50-4 の使い方について ソーラーチャージャー関連

「LEV50-4 の使い方について ACインバータ関連」に続き、簡単な太陽光システムを組んでみました。

使った機器は、
 ・バッテリ      LEV50-4
 ・ソーラーチャージャ Tracer 4210A 『現行機種はEPEVER TRIRON 3210N
 ・ACインバータ   DENRYO DIAsine GD300
設定内容はこちらです。充電停止は16.4Vとしました。
今回も太陽光パネルの代わりに安定化電源を使います。6A、33VのCC/CVです。
充電停止まで見たかったのですが、Float充電モードになるとなかなか増えないです。
まぁ、バッテリ電圧16.36Vなので動作的にも問題なさそうです。
当然ですが、インバータの電源も普通に入ります。

引き続き過放電には注意が必要ですが、普通に使う分には何とかなりそうですね。

LEV50-4 の使い方について ACインバータ関連

LEV50-4はこんな感じ
中身はLEV50が4個直列接続されているだけで、中のコントロール基板(CMU)はバッテリ情報の取得とセルバランスのみとシンプルな構成で、過放電・過充電は別途管理が必要です。
LEV50の仕様はこちらで掲載したように
 ・動作範囲 2.75~4.1V
 ・充電電圧上限
    連続充電 4.1V
    60mS   4.2V

LEV50-4そのものには遮断機能が無いので、連続充電の4.1Vを採用し2.75~4.1Vで11.0~16.4Vがユニット全体の電圧範囲となります。

よくリチウムイオン電池には3Sがいいのか4Sがいいのかといった議論がありますが、バッテリの種類や使う機器で変わりますので深く議論しても意味がありません。

LEV50の放電特性にACインバータの電圧範囲を重ねたのがこちらです。
マンガン酸リチウムイオン電池は三元系よりも電圧が高めに推移するので、一般的なインバータだと使える部分が少なくなり、3Sの方が適しています。
3Sの欠点は、「LEV40 3S 12Vシステム 放電テスト 失敗編」の様に電力が大きくなると電圧降下でほとんど使えなくなってしまうことです。

むしろ、最近はDENRYO DIAsine GD300やSP-1500のようなワイドタイプのインバータが増えていますので、新規に構築する場合は4Sの方がいいのかもしれません。

【話題】三菱 アウトランダーPHEV 発掘してきました Rev.E

備忘録というか、バッテリテストの記録としてメモします。

年式 2012/11、走行記録 不明
サイドのプレートを写すのを忘れてしまいました。うぅぅぅ。
いつもの Rev.E これ以外見たことがない。
少し汚れているが、まぁまぁ。なぜか充電・放電端子が錆びている。取り外してから長期保管されていたようだ。
バッテリ自体は30V近くあり正常。端子も綺麗な状態。
中も問題なし。
放電テストしてみました。
GTIで600W放電。
測定結果[1-1] 41.2Ah
測定結果[1-2] 1234Wh
測定結果[2] 39.3Ah、1188Wh
測定結果[3] AC600W(DC760W)を約63分継続
※この測定結果が正しければ760Whとなります。3者選択で考えるとこのグラフの時間が間違っているということなのですが・・・・。要調査とします。
まとめ
・残量100%に近い良好なバッテリで良かったです ^^;

2019年3月17日日曜日

【話題】三菱 i-MiEV LEV50発掘してきました Rev.D

同じ記事を何度もアップするのは好きではないのですが、備忘録として残します。

以前の記事と比較されたい方は、過去リンク
 ・三菱 i-MiEV LEV50発掘してきました
 ・三菱 i-MiEV LEV50 ユニット 中身確認してみた
 ・三菱 i-MiEV LEV50 ユニット 容量確認してみました
 ・三菱 i-MiEV LEV50 ユニット 容量確認してみました その2

んで本題。
・三菱 i-MiEV HA3W 走行4.2万Km
プレートからグレードGのRev.Dと分かります。
製造年月は2012/06。Rev表記との関係はいまだ不明ですが前回よりは新しいもののようです。ただ、外装は水没車かと思わんばかりに汚れており、ボルトもかなり錆びています。
今回のバッテリは電源周りのケーブルが付いてきました。このコネクタはもしや!
CHAdeMO(チャデモ)の高速充電コネクタでした。バッテリへの配線経路を実際に見れ感激しました。制御端子もついていますが、こちらはBMSに延びているようでコネクタまでしかありません。
肝心の中身の方は・・・。非常にきれいな状態でホッとしました。電圧も1パック32V近くありそこそこ充電された状態でした。
電池パック自体は前回のRev.Aと変わらないですね。黄⇒紫となっていますが、アウトランダーでは同じRev.Eでも青と緑が存在するなど分からない部分も多いです。
 
最後にケーブルの取り外しメモ。遮蔽板を外し金属カバーを外すとアクセスできるようになります。ヒューズの交換もここから出来るようで、この辺のメンテナンスは良さそうな感じでした。

2019年3月10日日曜日

EPEVER TRIRON 3210N セットアップ メモ2

前回の続きで、ソーラーチャージャーをLEV40 3S向けに設定します。
☆年月日の登録
Local Timeがあっていることを確認しUpdateで登録します。
 Readでチャージコントローラの時間の確認が出来ます。
☆デバイスパラメータ設定
バックライトの点灯時間や装置/バッテリ温度の設定が出来るようです。
 初期値のままとしました。
☆バッテリ設定
 Control Parameterを選択します。For LiBattery controller productってのが気になりますので後で確認したいと思います。
 まずはReadでコントローラの設定内容を確認します。シールドバッテリになっています。
これをLEV40 3セル向けに設定します。好みにもよりますが、ここではバッテリの電圧範囲に沿って設定したいと思います。
・電圧範囲 9.9~12.6V(1S 3.3~4.2V)
 ・実運用  10.8~12.3V(1S 3.6~4.1V)
 実はこのパラメータは、先ほどのFor LiBattery controller product画面で出てくるパラメータをパクっています。修正点としてはOverVoltDisconnect値を12.8Vに下げました。

 For LiBattery controller product向けの設定画面はこちら。対応機種にTrironって書いてあるので使っても問題なさそうです。試しに先ほどの設定画面と行き来してみましたが値がおかしくなることはありませんでした。
☆ロード設定
 ライトの点灯制御です。

 選択肢はいっぱいありますが、使えるのはGeneral Load Configのみです。


と言うことで、設定が完了したので太陽光パネルで充電してみましょう。
50Wパネルで窓貼り付けなんで殆ど発電しませんが、テスト環境がこれしかないので仕方ありません。

パソコンがある場所から少し離れているので、別記事で紹介したUSBデバイスサーバ経由で接続します。これほんと便利です。

EPEVER TRIRON 3210N セットアップ メモ1

EPEVER TRIRON 3210N と LEV40 3Sバッテリのセットアップの機会に恵まれましたので備忘録として残します。

外箱
同梱物はこちら。本体と温度センサ、PC接続ケーブル、マニュアル(日本語、英語)
TRIRON 3210Nは12/24バッテリ、Voc 100V までの太陽光パネルに対応した30A MPPTソーラーチャージャーで、Type DS2/UCS はディスプレイや端子類の組み合わせを表しています。
LEV40 3Sバッテリと接続した様子がこちら。
DS2ディスプレイはパネル、バッテリ、負荷の状態を同時に見れるのかいいですね。

個人的にいいなと思ったのがUSB充電ポート。他で代用できるので必須ではありませんが、緊急時に即座に使えるのは嬉しいところです。
本体のみでも最低限の設定は可能なのですが、バッテリ関連としてはSealed、Gel、Flooded、Userの指定のみでUser設定そのものはパソコンから設定する必要があります。
追記 マニュアルを確認すると鉛バッテリの他、リチウムイオン電池にも対応しているようです。しかし、設定にはPCが必要です。
ということで、アプリをインストールしたいのですが、製品には同梱されていないためHPからダウンロードする必要があります。
ここで問題発生。PC Software にはSPP-01、SPP-02、SPP(Li)の3種類。あと、Controller PC-Toolsってもそれっぽいので計4つ。さて、必要なのはどれでしょうか? ^^;

答えは 「Controller PC-Tools」

Tracerシリーズの頃はPC Software for Solar Charge Controllerって分かりやすい名前からすると少し不親切ですね。

インストールすると「Solar Station MonitorV1.93」って、これですよ我々が求めていたのは。最初からこの名前でアップしてもらいたいところです。
起動すると、いつもの画面になります。
次にRS485ケーブルを認識させます。
Windows10では普通に認識してくれました。COM8がそれです。
追加設定として【RS-485】にチェックを入れる必要があります。
依頼者のパソコンはWindows7なのですが、こちらはしっかり認識しません ^^;
ダウンロードしたファイルに入っているドライバをインストールし、解決です。

自分のパソコンに戻り、設定アプリの初期設定を行います。
PortConfigrationを選択
シリアルポート(COM8)を選択しADDで追加。
SystemのAdd Stationを選択し
シリアルポート(COM8)に接続した装置を登録します。設置場所とか細かな内容もありますが、後で修正できるのでここではしません。
ここまで来たらStation Nameを確認しStartを押せば装置情報が見れます。
これで設定ソフトのセットアップは完了しました。
次回はソーラーチャージャの設定をしたいと思います。

セットアップしていて、少し気になったのでamazonを検索してみました。なぜか40A版が安い。