2024年2月20日火曜日

【故障修理】COTEK S300-112(12V 300W) その1

ブログ読者様からの依頼品です。
起動エラーとのこと。

正面

背面
裏面
重いなぁと思っていたら、トランス式でした。
中に土バチの巣がありましたが、幸いなことに空家でした((+_+))
分解よりも掃除が大変だった。
基板部分
基板裏面
若干ですが、右側の端子が水濡れによる腐食が出ています
左から
・D2092 スイッチング用トランジスタ 2SD2092が正式名らしい。
・IRF3711 MOSFET 20V 69A 120W
 2個パラで左右で極性スイッチ
上からみても少し腐食している。
・IRF3711
 2個パラで左右で極性スイッチ
トランスからは白1本、赤2本出ているが、赤側はつながっている。
試しに動かして見たら100Vでた。うぅぅむ謎(*'▽')
12V 0.5A設定で一発で起動するのは素晴らしい。
錆びでショート気味だったものが、清掃で解決した? のかも

2023年12月30日土曜日

【故障修理】COTEK SK-1500-112

 ブログ視聴者様からの依頼品です。
キャンピングカーのテストのため、LEDライト稼働していたところ破損したそうです。
普段使いの中で、電子レンジなど使われているそうなので、その辺で負荷が蓄積されていたのかもしれません。

機器自体は錆もなくキレイな状態
IGBT側
FET側
IGBT ST GW20NC60 30A 600V
かなり燃えています。

FET F1405Z 75A 55V 230W
外観は問題なさそう
こちらも同様
IGBT取り出し後
かなり燃えています
10Ω抵抗破損
延焼の影響で、抵抗の外膜が焦げています。
動作テスト模様
写真とるの忘れましたが、IGBTドライバ T250 2個破損、T350と交換しています。

修理模様を動画にまとめてみました。よかったら見ていってください

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(メイン、リモート)
・外部コントロールユニット OK CR-6にてテスト
・制御基板起動電圧   OK(8.9V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 10.6V 赤 11.0V 橙 12.1V 緑 14.2V 橙点滅 15.0V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(10.2V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(15.3V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(101.0V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 100.6V、60.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替     OK
・パワーセーブ設定  OK
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト    未確認

2023年11月26日日曜日

【故障修理】電菱 DENRYO SK-3000-124 その2

 4月に修理したインバータが破損したとのことで、戻ってきました(*´Д`)


シリコーンはしっかり定着していて外すのに一苦労(^^♪
昇圧段 FET破損を確認
制御基板側も燃えてるっぽい((+_+))
割れてますなぁ。
とりあえずメイン側から修理していこう。
FET 7個破損、IGBT 3個破損
全交換とする。

サブ基板の破損状況は、
ヒューズ断、FET 2個破損、IGBT 2個破損
FET群として6個、IGBTは全交換とする

交換模様を動画にしてみた。ブログと合わせてみると確認しやすいと思う。

最後にインバータ動作結果をメモ
【基本動作】
・メインスイッチ   OK(1:通常、2:リモート)
・外部コントロールユニット OK CR-6にてテスト
・制御基板起動電圧   OK(11.6V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 20.79V 赤 21.59V 橙 23.79V 緑 28.19V 橙点滅 29.69V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(19.79V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(30.49V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(104.21V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 104.13V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替     OK
・パワーセーブ設定  OK
・電圧切替      OK

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK(250Wで回転)
・1000W負荷テスト   未確認

2023年4月26日水曜日

【故障修理】電菱 DENRYO SK-3000-124

ブログ読者様からの依頼品です。

【内容】
漁船に搭載していた「電菱 SK3000-124インバータ」が3年目で故障し、メーカー修理に出したのですが、
『入力側のヒューズが断線しており、電源が入らない状況でした。ヒューズ以外にも、内部のスイッチング素子がすべて短絡故障しており、インバータ内部で短絡⇒保護のためヒューズが切れたと考えます。』
このような結果で修理不能となりました。

中身はこんな感じ、とても漁船で使われていたとは思えないくらい良好な状態。
なのですが、コネクタは外されたまま(*'▽')
メーカーさん、いくら修理出来ないにしても現状復帰して返却してくださいね^^;
とりあえず、制御基板取り外してIGBT、FET周り確認。
中央2個のIGBTがショート状態、両脇はかろうじて正常に見えますが、IGBTの端子周辺にススいっぱいで、端子自体も細くなっています。発熱で銅が蒸発したのかな?
FET側もショート確認し、ヒューズも切れています。
このインバータは1500Wが2系統で組まれているのですが、両方とも同じ壊れ方でした。
片側が先に壊れる事が多いのですが、バランスの良い個体だったようです。

IGBT、FET取り外して確認、
・IGBT 2個 回路破損、2個 端子破損
・FET 9個正常、3個破損
駆動系の抵抗は全て正常、
ヒューズは20A 5個。全て交換

FET IRF8010の手持ちがないので、代替品のFB38N20で全て置き換え。
この状態で制御基板搭載し、
・FET駆動信号 正常 ⇒ 昇圧回路動作正常
・IGBT駆動信号 正常
を確認。問題なさそうなので、IGBTをつけて出力テスト。
100V出力 確認(*´ω`*)

もう片側も調べたところ、
・IGBT 2個 回路破損、2個 端子破損
・FET 11個正常、1個破損
・ヒューズ 全断
こちらは交換して余ったIRF8010 1個を使うこととする。
FET 1個取り外して正常になったのでラッキーだった(*´ω`*)
IGBTは全交換。しかしこの状態珍しいなぁ。
最終的に組み上げて動作確認。
船で使うようなので、振動対策で再コーキング。

再発防止にむけヒアリングしたのですが、
・インバータへの負荷は一時的には50%超えることはありますが、30%程度で留めて使っていた。
・操作は、以下の順番でスイッチを入れている。切る時は逆の手順。
 【1】ダイナモからバッテリーへの電力供給(常時24Vは切らないです)
 【2】インバーター起動
 【3】負荷をかける

とお手本のような使い方。うぅぅむ、悩ましい。

※追記 使用機器に電子レンジがあるようなので、他の機器と同時利用は控えるようにアドバイスしました。

最後にインバータ動作結果をメモ

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(1:通常、2:リモート)
・外部コントロールユニット OK CR-6にてテスト
・制御基板起動電圧   OK(11.6V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 21.0V 赤 21.7V 橙 23.9V 緑 28.3V 橙点滅 29.8V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(19.5V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(31.2V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(101.5V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 101.5V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替     OK
・パワーセーブ設定  OK
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK(250Wで回転)
・1000W負荷テスト   未確認

2023年3月15日水曜日

【故障修理】SK3000-148 ステータスLED 異常点滅(30秒で停止)

残念ながら、マイコンの復旧は出来なかったので、手持ちのSK1500-148-PF1から移植しました。詳細は動画で(^^♪

取り出したマイコンは、故障原因確認のためクリーニング。
極細の半田ごてで、ピンを折らないように削りだす。

無事キレイになりました(*´ω`*)

最後にインバータ動作結果をメモ
【基本動作】
・メインスイッチ   OK(1:通常、2:リモート)
・外部コントロールユニット OK CR-6にてテスト
・制御基板起動電圧   OK(21.5V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 42.0V 赤 42.5V 橙 49.1V 緑 59.7V 橙点滅 63.0V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(39.0V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(65.2V)(ビープ音あり)
           ※センサ誤差のため高めです。念のためご注意願います。

・AC電圧    OK(101.5V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 101.5V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(移植したマイコンの仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(移植したマイコンの仕様です)
・電圧切替         NG(移植したマイコンの仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認(恐らく負荷連動のみ)
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト   未確認

2023年3月8日水曜日

【改造】COTEK インバータ(主にSK/STシリーズ) 汎用シリアルケーブルの制作

COTEK インバータ(主にSK/STシリーズ) とCR-6の接続はRS-232Cなので、PC接続するケーブルを作成してみました。

左から、PF1-Remote(4pin)、インバータ制御基板(3pin)、通常(RJ10)、PC(9pin)
PC(9pin)は2:RxD、3:TxD、5:GNDのみ接続

ちなみに、CR-6に接続するコネクタはストレートケーブルなので、上記ケーブルでCR-6にも接続できる。
※注意 このケーブル、電話線でよく使われているが、順番が入れ替わっているものがあるので、使いまわすときは気を付けましょう(*´ω`*)
 上記のように黒が右にくるケーブルを使うと、黒=GND、黄=電源/制御と区別しやすい。

接続は4800bps、N81で、改行コード "CR+LF"でやり取りしているので、TeraTermなどの通信ソフトなどで簡単に確認できる。



CR-6からインバータに流れているコマンドを、手打ちで入力してみた。
内容は動かしていく中で、それとなく見えてくる。
これと同様に、MS-Accessで制御プログラムを作成してみた。
各種センサの値が分かるので、インバータテストしやすくなりました。

SK1500-148-PF1のディップスイッチを有効にするコマンドを知っている方、
情報お待ちしております。

2023年2月18日土曜日

【改造】SK1500-148-PF1にリモコン CR-6を接続してみた

 前回の実験でCR-6を接続できることが分かったので、専用ケーブルを作成してみた。

ケーブル作成とは別に、本体側も修正が必要な場合があります。
バックボード基板のJP1を接続。面倒なので半田ブリッジ(*´ω`*)

本体裏のコネクタ(モレックスのMicro-Clasp)から
RJ10モジュラーコネクタのケーブルを作成します。
接続は下の写真で左から同じ順番で接続する。
左から【1】黄、【2】緑、【3】赤、【4】黒

完成はこんな感じ。