2020年3月22日日曜日

新型スマートBMSでリーフ 6S バッテリを組んでみた

最近48Vシステムばっかりでしたが、24Vシステムの問い合わせも増えて来たので久々に作ってみました。

題材としては新型スマートBMS 7Sを使います。
7Sから6Sへの改造方法については、旧型と同じ方法です。
旧型の時はなんとかバッテリ脇に収めることが出来ましたが、新型のサイズとなると無理です。

なんか良いケースないかなぁと見回すと、ありました!
BUFFALO HDDケース。長さもピッタリです。
簡易バッテリ計は省きました。
同様にPC向けインターフェースも、初期設定時しか使わないので繋ぎ変え方式に戻りました。
同様に初期リーフも作ってみました。
ケース格納方式は、部材が限定されますが作りやすくていいかも(*´ω`*)

 
気になる運用残量ですが、
・初期リーフバッテリ
 残40Ah設定で開始し、終盤でこの値。測定誤差もあると思いますが35Ahくらいかな。

・中期リーフバッテリ
 まだ未測定ですが、48Vバッテリで実績があるので大丈夫でしょう。

2020年3月8日日曜日

【故障修理】電菱 DENRYO SK-1500-148

過去記事で修理したBMSの故障原因というか、共倒れしたインバータ君です。
さすが新品、ピカピカです。これ欲しいなぁ(*´ω`*)
 
依頼主からの情報としては、
・新品で購入。逆接でインバータから閃光が走る。
・メーカーに修理依頼するも、『ヒューズだけでなく基板も損傷していて、コンデンサもダメになっている。』と説明されたそうです。

現状確認


問題のヒューズ。溶断部が蒸発し、基板に貼り付いています
これを見て基板が損傷していると思ったのかな?
コンデンサもダメって、見た目は膨らんでいるものはありません。電解コンデンサの逆接は最悪爆発するのですが、ヒューズが蒸発するくらいなのでダメージが少なかったのかもしれません。
基盤裏側、焼損はなさそう
FET、IGBTの短絡も確認しましたが、異常なしでした。

ということでヒューズ交換します。電源回路に直接つながっているので大変なんですが、慣れたのかスムーズに出来るようになった。(≧▽≦)
・基板が銀色に光っていますが、アルコールで洗浄するとあら不思議(^^♪
 
・ヒューズを撤去し洗浄します。基板異常なし。
 
・新品ヒューズを付けて完了。
 

動作確認
・定電圧電源にて50V、0.5Aでテスト。何度か入力不足アラームで再起動した後、動き出しました。(≧▽≦)
・無負荷時電力は14W。150W負荷でファンが回り正常に動いているようです。
ブログ書いて気付いたのですが、電圧アラームチェックするの忘れました。たぶん大丈夫でしょう^^;




 

修理完了 ということで、BMSとインバータは依頼主へ返却です。



追記 依頼主さんから、復活報告がありました。
ちゃんと動作しているようで嬉しい限りです。
 
最後に、BMS infoのクリア方法の質問があったのですが、
PCツールでも出来ないようです。
今回の勲章として、記念にしてもらうしかないですね(*´ω`*)

2020年3月7日土曜日

【故障修理】新型スマートBMS JBD-SP15S020 その2 修理完了

前回までのあらすじ
出力On/Offが出来ない。
  ⇒ パターン破損 1ヶ所
    片側FET短絡状態

故障切り分け FETもTVSダイオードも故障時は短絡状態になる場合が多いので、部品さえ外せれば切り分けは簡単です。

TVSダイオード ダイオードモードで導通なしなので、たぶん正常

FET  基板に張り付いたFETはとにかく大変なので、先ずは足を浮かして判定します。写真は表面のみですが、裏面のFETも同様にしています。
手前の2個が短絡状態。本来であれば正常品に交換ですが、部品が手に入らないこと、修理費を抑えるため、反対側の1個を移植して8個ペアとします。
クリーニングして、
実装して完了。

動作テストしてみます。
・出力FET、入力FETとも正常にOn/Off出来るようになりました。
 
発熱状態も正常。一番熱いのは電源回路でした。

はい、修理完了です。(*´ω`*)
・切断された温度センサも直しときましたので、気になったら校正して下さい。

2020年3月4日水曜日

【故障修理】新型スマートBMS JBD-SP15S020

先週見送ったばかりの、『リーフ14Sバッテリ』のBMSが帰ってきました。((+_+))
故障内容は、インバータ逆接続による短絡で、インバータは敢え無くメーカー送り
当初BMSは無事かと思われましたが、出力On/Offが出来ないため故障していることが分かりました。

早速分解してみると、左側:正常右列:短絡 状態。
短絡被疑は赤枠部分なんですが、上の黒いICは何だろう?
全体的に目視点検したところ、1ヶ所破損

修理にむけ過去資料をチェックすると、
以前の基板とは異なっているではないですか! (/・ω・)/

V1.0とV1.1の違いを確認
JBD-SP15S020 V1.0
・残念ながら片面しか記録が残っていません( ゚Д゚)
JBD-SP15S020 V1.1
・MOSFETは同じ145N08Aですが、FETが10個から9個へ、
・1933IGPという謎のICが追加されています。

同時期の7S基板である JBD-SP10S020 V1.1 には同じ位置にSMDJ58CAが実装されています。

 データシートから規定以上の電圧が掛った場合に回路を守るダイオードの様です。
それ以外の大きな違いは無さそうですので、
 V1.0⇒1.1は保護ダイオード追加
と考えられます。

 SMDJ58CA データシート TVS Diodes 58V 双方向回路保護ダイオード

次は、破損部品を特定していきたいと思います。

2020年3月2日月曜日

【故障修理】DENRYO SK350-148 その1 PICの確認とコイル鳴きの原因

前回購入したDENRYO SK350-148
動作はするものの、コイル鳴きが酷く回路故障が疑われます。
PICを取り出す。PIC目当てで購入したので先ずは取り出してみましょう。
プラスティックのような塗料のような、かなり手ごわい存在です。((+_+))
とりあえず、ヒートガン 300℃で炙ってみたところ、いい感じに柔らかくなりました。
基盤を傷つけないように慎重に外していきます。
このPICを外すのですが、いつものように接着剤で固定されているようです。
アルコールで弱らせた後、端子に予備ハンダ、フラックスでヒートガンで炙ります。
接着剤は半田ごてで、ICピン間の保護剤はヒートガンで炙りながら針で外します。
洗浄後してそこそこ綺麗になりました。
さて、SK3000に取り付けよう。あれ・・・!!
ピン数が全然違いますね。もっと早く気付くべきでした。(´;ω;`)
修理再開
仕方ないので、元に戻しコイル鳴きを修理したいと思います。
※写真はIGBT無し。
消費電力は9.2Wとまぁまぁですが、ダミー抵抗とIGBT 2個が発熱しています。
発振による発熱であることは間違いありません。
 
個々の波形は左から、
 
 
IGBTを外すと綺麗な状態になりますが、起動時の0.x秒鳴きと同時に波形が乱れます。
 
 
フォトカプラの裏は追加部品が付いているので外したくないな。
今後は、起動時の発振の原因を探ってみたいと思います。

おまけ