2023年1月21日土曜日

【故障修理】COTEK SK1500-148-PF1 No.6 制御基板 特異故障

 ヒューズ、FET、ダイオード、IGBT、各種抵抗など確認するも問題ないので、動作テスト。

昇圧回路までは正常で、DC 221V出ています。
IGBT駆動信号を確認すると左側2個は正常右側2個は入力なし
フォトカプラ(IGBT Gate Driver)入力は4個とも正常
フォトカプラのVccは17.5Vが正常のようで、ダメなやつは6V程度
試しに正常な制御基板と交換すると動作するのでメイン基板は正常

フォトカプラのVccはこんな感じにつながっていて、ダイオード経由でトランスに入っている。
どうもこの部分が怪しい。コンデンサからスルーホール間の抵抗が正常品が0Ωなのに対してダメなやつは変な抵抗が出てくる。
試しにジャンパしてみたところ、17.5V供給し始めた。(*´ω`*)


【基本動作】
・メインスイッチ   OK(2:リモート)
・外部コントロールユニット 未確認
・制御基板起動電圧   OK(24.2V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 42.3V 赤 43.7V 橙 48.0V 緑 57.0V 橙点滅 60.0V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(39.6V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.8V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(101.7V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 100.9V、60.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         NG(仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト   未確認

2023年1月18日水曜日

【故障修理】COTEK SK1500-148-PF1 No.5 IGBT、FETの安全な実装方法

今回の修理はかなり順調に進めることが出来ました。
特にFET、IGBT周りの実装方法は参考になると思います。

No.5は錆テックとしては珍しく、ピカピカな状態。
錆びてないってことは・・・・
はい、爆発案件でした(*´ω`*)
FET 左側破損、右側は問題なさそう。
ヒューズ切れていないし何が起きたんだろう。
IGBTは問題なさそう。
とりあえず、IGBT、FET全部外します。
IGBTは問題ないと思うのですが、この後のテストをするため全部外したほうが安全です。

取り外して最終確認。見立て通りIGBT 4個、FET 6個は正常
FETだけ吹っ飛んだようで、基板までは燃えていない抵抗も正常

インバータ師匠の助言で制御基板側を確認したところ、トランジスタの破損確認
Q20、Q21が燃えています。Q22、Q23は問題なさそう。
試しにトランジスタを外した状態で、
制御基板の動作テスト。安定化電源の設定は、25V、0.5A設定。
右側FET駆動信号、正常な波形を確認。
トランジスタ周りはこちらで調べてあるので、同等品と交換する。
hFE 200のNPN、PNPで耐圧が問題なければ行けるだろう。
Q20は同等品のドナー基板から、Q21はS9015とした。
 ⇒ 結果、上記と同じ波形を確認

続いてIGBTのゲート信号を確認すると、こちらも正常に出ている。
どうも昇圧電圧は見ておらず、時間でIGBTを起動しているようだ。
IGBT、FET全部取り外した状態で信号を確認できるのは助かる(*´ω`*)

次に整流ダイオードの確認。
向かって左側がショート状態
このユニット外すの大変。そういう意味では外れ基板(*´Д`)
運よく故障側引けました。
この1本がショート状態で破損
前回はでかい半田コテ使いましたが、今回はAixun 200W T3A で行います。
結果は大成功。3Cのコテ先で交換することが出来ました。
昇圧回路の出口まで確認出来ましたのでFETを載せます。
DC 222Vの昇圧を確認できたので、IGBTを載せます。
無事AC 100V出力を確認。

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(2:リモート)
・外部コントロールユニット OK(CR-6)
・制御基板起動電圧   OK(23.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 42.0V 赤 43.4V 橙 48.0V 緑 56.9V 橙点滅 59.9V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(40.1V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.6V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(102.6V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 100.7V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         NG(仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン  OK
・1000W負荷テスト   未確認

2023年1月15日日曜日

【故障修理/改造】COTEK SK1500-148-PF1 No.4 修理のついでに電源スイッチ付けてみた。

故障原因は、制御基板へ延びる電源線断のみで、IGBT、FETとも良好のラッキージャンク。
このままでは面白くないので電源スイッチを付けてみました。

配線は本来あるスイッチコネクタまで3本繋ぐだけ。
正面から、スイッチ1で電源On
スイッチ2で裏面のリモート端子による制御
動作確認もよう
【基本動作】
・メインスイッチ   OK(1:通常、2:リモート)
・外部コントロールユニット OK(CR-6にて確認)
・制御基板起動電圧   OK(23.6V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 41.7V 赤 43.2V 橙 47.6V 緑 56.3V 橙点滅 59.3V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(38.8V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.4V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(101.1V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 100.4V、60.0Hz)
【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         NG(仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト   未確認

追記


2023年1月14日土曜日

【故障修理】中華の闇、リマーク品の洗礼を受ける(PURE SINE WAVE POWER INVERTER 5000W)

最近ちょくちょく見かけるこのインバータ、また戻ってきました ^^;
記事にするのもあれかなと思ったのですが、色々あったので備忘録として残します。
今回の依頼はヒューズ端子修理(実際は色々壊れていましたけど・・・)
これと同じ端子なかなか見つけられないんですよね。
同じものは見つけられなかったのですが、こんなコネクタ発見。
基板に挿す必要があるので加工。
端子変更によりヒューズの抜き差しはしやすくなりましたが、接触抵抗の問題は不明。
ヒューズだけ切れるのってこの手の機器では滅多にないので破損確認。
先ずは1次側FET FB38N20D 2個 破損
同様に抵抗 10Ω × 2本 破損
2次側IGBT 60N60FD1 5個 破損
交換して完了・・・・

と行きたかったのですが、バチッ!! っと動作せず ((+_+))

原因は1次側のFET。左側から現品、新品(動作)、新品(不動)
中華あるあるのリマーク品です。
個人的には本物でなくても同等品なら許容なんですけどね^^;
表と違って裏面はかなり違います。
写真だと分かりにくいですが、動作品は銅に光沢のあるメッキがされています。
ロジックテスタで確認 左 動作、右 不動
同じN-E-MOSですがVtが異なります。
流せる電流の違いはあれど、同じFETなら無負荷で動作しないのは変です。
破損しているブロックではありませんが、同じ信号を分岐しているだけなので確認。
1,3がゲート入力、2,4がドレイン出力。ゲート入力におもいっきりノイズ載っていますね。
動いているのでなんとも言えませんが、異なるFETで動作しないのはこれが原因かもしれません。残念ながら電気回路はよくわからないので現状復帰に徹したいと思います。
参考として動作品のパッケージはこんな感じ。不動品はビニール袋にそのまま梱包されていたのに対して、動作品はしっかりとしたパッケージに入っています。ケースのメキシコの刻印見たときほっとしたのは言うまでもありません。(*´ω`*)
念のため新品のテスト結果はこちら、Vtも近い値です。
ということで、組み上げて完成。
波形も問題なし。
念のため三和で確認。電圧、周波数とも問題なし。

2023年1月7日土曜日

【ドナドナ】リーフ20セルシステム

 2017年に制作後、質のいいバッテリに交換する程度で特に進化のない状態。このまま使い続けるのもありなのですが、場所がら次のシステムが作れないので手放すこととなりました。
備忘録としてBMS設定をメモ