2019年8月29日木曜日

赤外線サーモグラフィカメラ FLIR ONE Pro for iPhone/iPad がやってきた

先日も使いましたが、故障修理にサーマルカメラは非常に役に立ちます。
まだまだ現役で使えるのですが、色々不便なこともあるので新調しました。

購入したのはこちら、FLIR ONE Pro for iPhone/iPadです。
 

Proが付いていますが、センサ解像度は160*120で変化なく、単にLT版が80*60で退化しているだけですので、買い替えるのであればPro一択です。

販売開始から1年以上経っていますので今更ですが、改善点は、
【1】画像処理の向上
【2】調整可能な接続コネクタ
【3】マルチスポット測定

スマホケースを使う自分としては【2】が一番ありがたい。
この様に、コネクタ部分が飛び出してきます。
 
両者を比較してみると、
 
   FLIR ONE          FLIR ONE Pro
なんかメチャメチャ綺麗になっていますが、画像処理技術が向上しただけで、サーモだけだとたいして変わらないかなと感じました。

写真だけだと分かりづらいので動画を取ってみました。
分解動画も見つけたので貼っときます。

2019年8月28日水曜日

スコープメーター ET310B がやってきた!

普段はOWON HDS2062M-Nを使っていますが、AC100Vとか高圧回路を測定する時は神経を使うので、お手軽オシロとして導入してみました。
スペックはこちら、
ET310Aとなにが違うかというとBluetooth機能が追加されて、androidスマホで計測結果を残すことが可能となりました。

OWON HDSはオシロにテスタが付いた感じですが、こちらはテスタにオシロのパターンです。コンセントの測定もグサッと指すだけです。
 
波形とVp-p、周波数とシンプル
並べてみると少し安っぽいです。
画面も白黒で解像度も低いので値段相応って感じですが、

気軽に使えるってのが大事です。

スマホ画面は非常にシンプルで、左がオシロ、右がテスタです。
記録は出来るものの今後に期待かな ^^;
 
中身はいかにも中華な感じ。18650電池がそのまま入っているので、簡単に交換可能です。

2019年8月25日日曜日

【故障修理】COTEK SK3000-148 48V 3000W 2nd その3 サブ基板の短絡ヶ所を探せ

前回までのあらすじ
・分解、修理痕なし
・見た目は正常で部品割れ、焼損等無し
DC入力 20Aヒューズ 、主・副とも断  主側、20A×2個で仮復旧
・主電源のIGBT 2/4、FET 10/12破損 ⇒ FET交換
サブ基板内にて短絡確認するも原因不明

引き続きサブ基板の故障個所を探索したいと思います。
前回は赤○の部品を取り外してみたが12Vラインの短絡は直らなかった。
また、例の黒い奴が壊れているのか・・・、あれ、面倒なんだよな。
悩んでいても先に進めないので、取り外してみる。
12Vライン正常!! 良かった ^^;
サブ基板側は、引き続き短絡状態
前回故障していたコンパレータ IC 339も試しに取り外してみたが変化なし。
同じようにどんどん取り外してみても良いのですが、この基板の部品は接着剤で固定されているので外すのが面倒。

デリケートな黒基板も取り外してあるので、短絡した基板内の破損部品を探す有名な方法「電気を流し故障部品を発熱させる」で探したいと思います。

具体的な作業としては、安定化電源で1V 0.5Aを短絡した回路に流し、サーマルカメラで覗くだけ。無い場合は触診もありですが、少ない発熱で見つけるのは難しいです。

電気を流した結果がこちら、基板右上が発熱しています。
コネクタしかないんですけどね。何故だろう?
取り外してみましたが短絡したまま。調べてみると電源ラインは中央部分で発熱とは関係無さそうです。うぅぅむ
もう一度測定してみました。
少し下みたいですね ^^;
問題の部品は、2904(データシート)  デュアルオペアンプ

取り外したところ、短絡は解消!
部品を戻してみましたが、電源ラインは正常。
一歩前進出来ましたが、またまた部品が来るまでお預けとなりました orz

2019年8月24日土曜日

【故障修理】COTEK SK3000-148 48V 3000W 2nd その3 FET交換

前回までのあらすじ
・分解、修理痕なし
・見た目は正常で部品割れ、焼損等無し
DC入力 20Aヒューズ 、主・副とも断
・主電源のIGBT 2/4、FET 10/12破損

IGBT、FETの破損を確認できましたので、先ずは昇圧用FETのみ交換します。
IGBTを戻さない理由は、以前紹介した電気の流れのとおり、IGBT駆動回路が故障しているとFETが破損してしまうためです。
放熱フィンの位置合わせが面倒なので、固定してから半田付しました。
DC入力ヒューズは前回余りの20Aを2個暫定で入れました。交換元が80Vなのですが32Vで凌ぎます。発熱が予想されますが、基板直付けなのでなんとかなるでしょう。
では動かしてみましょう。

ドキドキ・・・・

サブ基板右から軽めのプチプチプチという異音が!!
事前にサブ基板のショート等確認しておくべきでした、反省です。
赤○が故障が疑われる部品で、整流ダイオードと5Vレギュレータです。DC48Vをスイッチングして12Vを作成し5Vレギュレータを動かしているように見えます。

本来であれば燃えたかもしれませんが、電源の保護回路と安定化電源 48V 0.5A設定に助けられました

故障が疑われる部品を外してみました。
が!、いたって正常。原因は他にあるようです。

以下 部品メモ
IRF640N(データシート) N-Channel Power MOSFETs 200V 18A
7805A(データシート) 5V 1.5A レギュレータ
ES1D(データシート) 高速タイプ 1.5A 200V耐圧 整流ダイオード

2019年8月21日水曜日

【故障修理】COTEK SK3000-148 48V 3000W 2nd その2 IGBT、FETの確認

前回までのあらすじ
・分解、修理痕なし
・見た目は正常で部品割れ、焼損等無し
DC入力 20Aヒューズ 、主・副とも断
・主電源のIGBT、FETとも故障の可能性大

ということで、IGBT、FETを全て取り外してチェックしてみました。
上段が破損下段が正常と判断しました。
概ねショートによる破損で、正常品は下の組み合わせのみ電圧が出ます。
 
取り外した基板側にて、IGBT G-E間で10kΩ、C-E間 ∞Ωで揃っている。
FETのG-E間で17kΩ、C-E間は色々な部品の影響か定まらなかった。
タイミング良く注文したFETが届いたので、交換していく。20個では足りないかもしれないので追加発注。想定外の出費が嵩むなぁ orz

2019年8月19日月曜日

【故障修理】COTEK SK3000-148 48V 3000W 2nd その1 またまたやってきた!

やっと故障修理が完了したのですが、調子に乗ってまた同型機を購入してしまいました。
 
前回と見た目は同じですが、電源スイッチが3ステートになっていたり、副電源の取り付け金具があったりと細かな部分が異なっています。

故障の症状は、
電源入らず(≧▽≦)
天板を開けてみました。少し土埃が入っているので、小屋とかで使われていたのかな? 乾燥しているので状態は良好です。
裏面のネジ穴もロックされたままで、分解した形跡はありません。
主・副電源を取り出してみました。
裏パネル、部品割れ、焼損無し
 
 
主電源、部品割れ、焼損無し
副電源、部品割れ、焼損無し
左下に見える20Aヒューズ を確認しましたが、主・副とも切れていました
これでは電源は入りませんね。では何故ヒューズが切れたのか見ていきましょう。

インバータ内部ではこのように電気が流れています。
FETもIGBTも故障時は短絡(ショート)状態となり、これが要因でヒューズが切れます。
ですのでヒューズ交換のみで直ることはまずありません。

最終的には取り外して確認する必要があるのですが、大まかな点検は可能です。
使うツールはテスタのダイオードモード。抵抗モードでもいいのですが、こちらの方が判別しやすいです。
IGBT/FETの足はGCEでGはコントロール線なのでCEを測る。
測定した結果がこちら、
FETは6個ペアなので個々の状態は分かりませんが、IGBT、FETとも故障しているようです。