2019年8月4日日曜日

【故障修理】COTEK SK3000-148 48V 3000W その6 副電源修理、電圧調整

前回までのあらすじ
・見た目は正常で部品の焼損等なし。
・副電源側は多数の修理痕あり。
 ⇒ IGBTの点検を兼ね部品再取り付け
  ヒューズ周りが酷いので修理。30A×2個から20A×3個に修復
主/副電源ともIGBT、FET周りは正常
・テスト中に副制御基板Q13焼損。一般的なFETみたいなので代替品と交換
制御基板内のIC LM2901破損 確認 ⇒ 新品に交換
上記修理中に制御基板破損修復
主電源側AC出力回復電圧92Vと低い
副電源まで接続すると動作停止、フェールセーフが発動している模様。

電圧が低いのも気になりますが、先ずは副電源側の修理したいと思います。

副電源側も概ね確認が完了しており、残るはセンサ周りのみです。回路を確認するため一度取り外しているU12 LM339ですが、内部ショートしている可能性もあるため交換したいと思います。交換部品は上位互換品であるLM2901があるので、こちらで代用します。
交換後はあっけなく動作してしまいました。
問題の電圧ですが、こちらも92Vと低い状態でした。恐らく制御基板の特性が変わったことにより電圧が下がったものと思われます。

調整できそうな場所を確認すると、
 ・メイン基板側にVRが1個ずつ
 ・制御基板の主電源側に1個
の計3個。制御基板のサブ側には部品が実装されていないことから、実質2個の様です。
結果は直ぐに出ました。主電源側のメイン基板VRでAC電圧を調整できます。
残念ながら制御基板側のVRは良く分かりませんでした。回路を追うとフェールセーフまわりのなので、動いている分には問題なさそうです。回路に詳しい方、よろしくお願いします。 ^^;

最終的なAC出力ですが、電圧降下も考慮し103Vとしました。
 ⇒ 
無負荷時の消費電力は、23.5W。問題なさそうです。
とりあえず修理完了です。しばらくは50W程度の負荷で慣らし運転し、その後負荷テストをしたいと思います。
最後に故障原因の考察ですが、故障部品
【1】主制御基板上のコントローラ基板 LM2901
【2】副制御基板のFET
【3】副制御基板のLM2901
であり、当初は電源入らず or 全赤点滅状態、その後FET焼損から
【3】で副電源制御基板が動作不安定になり、【2】⇒【1】
の順で壊れたと推測してみました。みなさんの考えとか頂けると嬉しいです。

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