2016年11月25日金曜日

SUN-1000GTIL2-LCD バッテリディスチャージモードを試す

新しいバージョンが手に入ったのでテストしてみました。

追加されたのは2つ、

 ・Bat or solar limit Current Mode
   DC電流を設定値以下に制限する。

 ・Bat or solar limit Power Mode
   AC電力を設定値以下に制限する。

通常は22Vから送電を開始しますが、開始電圧を指定できます。

今回は、Limit Power Modeを使ってみます。

上記画面では27V、30Wですが、24Vバッテリ時の動作を確認したいため24Vに変更しました。

使ってみると分かりますが、同じ24Vでも動作が異なります。

24→25V 送電開始
24→23V 送電停止


ワットチェッカ:DCケーブル、テスタ:GTI DC端子電圧を測定しています。
GTI制限値は30Wなのですが40W近く出力しています。出力は安定しているので、制限事態は正常に機能しているようです。

こうやってみると色々応用が出来そうです。

2016年11月22日火曜日

EasyWordMall DC-DC 3.5-30V LTC1871 赤色 昇圧 コンバータ 100W ブースト 電源モジュール

BigBlue 28W ソーラーチャージャー を改造してみた」向けに購入してみました。

電圧計付で入出力電圧を確認できます。

仕様は、
入力電圧範囲:3.5V-30V  入力電流:6A(MAX:10A)
出力電圧範囲:3.5V-30V  出力電力:100W(MAX)

BigBlue28WがVoc7.2V、Vmp6.0Vなので、相性も良さそうです。最低電圧で張り付いたとしても

3.5V×6A = 21W(Max 35W)

なので安心です。

設定は、Tracer充電電圧+2Vの入力電圧が必要なので30Vとしました。設定範囲ギリギリですが、使われているLTC1871チップの動作範囲は2.5~36Vなので大丈夫でしょう。

実際に使ってみたところ、
  0~ 2W  3.2~3.3V
  2~ 5W  3.3~3.4V
  5~10W 3.4~3.5V
 10~15W 3.5~3.6V
 15~20W 未測定

出力側で最大14.5W、入力電圧3.5Vとなりました。チップの諸元で出力0.5A時の変換効率は85~90%です。ベランダに吊り下げて実験しましたので、11時の実面積は84%で有効パネル容量23.5W。
その他損失を10%、チップ変換効率を85~90%とすると、期待発電量18.0~19.0W。

入力電圧が6V⇒3.5によって3.5~4.5Wの損失が発生していると考えられます。

コンバーターの発熱はどうでしょうか?
LTC1871はグレードが数種類あるようなので、最低品質のLTC1871Eの動作温度範囲は -40~85℃、接合部温度 125℃とあります。

パッと見、コイルが発熱しているだけで、変換チップはそんなに発熱していないように見えますので、冬場は問題ないと考えられます。夏場はちょっと怪しいかな。



10Wパネルだと機器の損失でほとんど充電できませんでしたが、これならそこそこ充電できるのでメインのパネルをGTIに振り向けられます。良かった(^^♪

2016年11月19日土曜日

SUN-1000GTIL2-LCD リミッタ機能を使ってみた

リミッタ機能をもった機種を購入したのに、分電盤までの工事が面倒で使っていません。折角なので実験環境を作成しテストしてみました。

設定は簡単で、本体の「Limit Mode」と「Internal Limiter」にチェックを入れるだけ。
CTセンサーは本体裏面のInternal端子に接続し、受電側の方端子に取り付けます。
リミッタ機能を有効にすると、AC電圧の下に電力会社から受電している電力が表示されます。

 CTセンサには向きがあって、ここでマイナス表示になる場合は取り付けが反対です。
本来であればCTセンサを反対にするのですが、GTIのコンセントをひっくり返すことによっても同様の効果があります。逆に再取り付けの際は注意が必要です。

※※ 注意 ※※
太陽光パネルではなくバッテリを接続する場合は、負荷を接続し必ずプラス表示になることを確認してください。バッテリを繋いだとたん1000Wまで出力が上がってしまい、バッテリを痛める可能性があります。
 バッテリ対応の場合は、最大放電量を指定できるので最初は低めに設定しましょう。

接続構成は、 

小容量のバッテリなので、負荷は半田コテ(クイック機能で100W程度)に抑え、待機~小電力運用時の動作を確認します。
結果は大成功! 負荷の変動に合わせてGTIから電力を供給出来ています。これによりバッテリを介して独立系とGTIの連携運用が可能になります。

残念ながら今のバッテリでは容量が少ないため、300Wパネルを接続することが出来ませんが、そのうち試してみたいと思います。

追記
実際に分電盤に接続して実験してみました。
https://nekosoftsolar.blogspot.com/2017/06/sun-1000gtil2-lcd_18.html

2016年11月17日木曜日

SUN-1000GTIL2-LCD 再度動作確認

本日は晴天なり。今日のこの発電状況なら問題ないですね。良かった^^;

全天日射量 12.95 MJ/m2 日照時間 9.6h

2016年11月16日水曜日

SUN-1000GTIL2-LCD 内部写真

時間が取れたので分解してみました。

・ネジ8本で蓋が取れます。中身は結構ごちゃごちゃしている感じ。

・液晶基板、バックアップ用電池が付いています。単なる液晶基板ではなさそう。

・本体基板左上には増設基板が乗っかっていて、LCD、リミッタ用CTセンサが繋がっています。

・ACコネクタ側、コンセントに繋ぐと、この回路の青色LEDが点灯します。

・横から見た様子、トランスの下に何やらあります。足が2本なのでダイオードっぽいです。反対側も同様です。

・灰色のとか青色の箱が並んでいます。なんだろう。

・灰色の大きいのはノイズフィルタなのかな?

・内部CTセンサからきたケーブルは増設基板の下に入っています。

・斜めからのショット。PowerFETっぽいのが5個、表裏に張り付いています。上には温度センサーが乗っかってます。
・内蔵ファンを正面から。辛うじて塞いではいないが、若干冷却効率に疑問が残る。


2016年11月13日日曜日

SUN-1000GTIL2-LCD 安定稼働に向けた調整

前回の問題点を解決するべく設置の見直しを行います。

おかげさまで、昨日同様晴天に恵まれました。(全天日射量 13.05⇒12.57MJ/m2)

改善1 パソコンノイズから遠ざけてみる
 【前】 壁コンセントから5mの延長タップを伸ばし、そこからGTIとパソコン関連に2分岐
        ↓
 【後】 GTIを直接壁コンセントに接続

改善2 本体を水平設置から少し傾けた状態に変更する
 以前のGTIでも行っていましたが、少し傾けることで自然対流を促進します。


さて、効果はあったのでしょうか・・・・
 
送電
停止
ファン
回転
コメント
9時
2回 2回  
10時
9回 4回  
11時
23回 0回 11:00 本体設置角度 0⇒14°
12時
9回 0回 10分位までは頻発したが、それ以降は0件
13時
1回 0回 13:15まで監視

テレビを見ながらカウントしていたので多少の見落としがあると思いますが、送電停止はかなり収まりました。ファン回転は気温が上がったため幾分頻度が増加していましたが、11:00に0⇒14°に角度をつけたことにより発生しなくなりました。


今後の対策
 送電停止はお昼前に増加し、その後50分間発生しなかったことから、パソコンノイズの影響はそもそも無かったのか「改善1」で解決したと考えられます。更なる改善となるとフェライトコアやノイズフィルタ挿入となります。時間帯からして調理機器の影響と考えられますが、効果があるのか不明です。今日くらいの落ち込みなら見逃してもいい気もしますが、引き続き試していきたいと思います。

追記 大事なノイズ源を忘れていました。独立系のDC-DCコンバーターです。通常時は50WパネルからTracer経由でバッテリを充電していますが、休みになるとモバイル用の太陽光パネルを昇圧してバッテリに入れています。そういえば発生時間帯と一致しているような・・・・。

【おまけ】 送電停止が発電量に与える影響について
REX-ecoのグラフはこちら。GTIが停止すると3W消費するので停止の頻度が分かります。

発電状況。たったこれだけの停止ですが、回数が多いので発電への影響は甚大です。昨日は27%、今日は15%も低下しています。(※昨日の9時の段差は250⇒300Wによるものです。)

2016年11月12日土曜日

SUN-1000GTIL2-LCD ファン音、Grid Error

今日は朝から晴天に恵まれましたので、まったり発電状況を観察。

以下の3点を確認することが出来ました。

1.ファン音
 11時頃、ゴーーーーというファンの音が!! 幸いすぐに止まりましたが、2連ファン音はかなりのものです。1日で3回くらい発生しました。本体のフィンは32℃くらいなので、内部温度上昇に伴う換気でしょう。

2.Grid Error
 マニュアルによると、「ACケーブルが外れているか、ACの電圧、周波数がインバーターの仕様範囲外」とあります。電圧は100.2~101.4V、周波数は50Hzで問題ないですし、エラー、復帰、エラー、復帰と数回繰り返した後は出なくなりました。

This indicates that the AC cable is not connected with the utility grid,or AC voltage or frequency of the utility grid is out of the range of the specification of the inverter.Please check the
AC cable and the outlet of the utility grid,you can use a multimeter to measure the AC voltage
or frequency,then you can judge what is wrong about the AC output.

3.意味不明の出力停止
 前項2と関連すると思われますが、エラー表示もなく、雲等の発電変動もない状態で、突如の出力停止が頻発しました。下記グラフの山が立っているところが頻発した時間帯です。
 パッと見、晴天でしたが、時々変動していたのである程度は理解できますが、そうでない時にも起きていたので少し気になります。

11/9 と11/12の発電状況を比べると一目瞭然です。全天日射量は13.80MJ/m2、13.05MJ/m2とほぼ同じですが、事象が発生した時間の出力が低下しています。


違いはパソコンが起動しているかくらいです。そういえば前回GTIが破損したのはパソコンの電源を切った時刻と一致していますし、下記のYoutubeでも近くの機器から影響を受けていたりしているので、GTIは見かけによらずデリケートなのかもしれません。

2016年11月10日木曜日

SUN-1000GTIL2-LCD 基本動作確認編

基本的な動作について検証していきます。

【検証1】 待機電力
 ・以前のGTIと異なり商用電力からパワーをもらっているので、待機電力が大きめのようです。諸元では待機電力0.5W未満とありますがちょっと怪しい感じ。

数Wレベルを測れる機器がないため、多少の誤差はありますが、

ワットチェッカー(TAP-TST) 3W
REX-eco            3.3W

設定の液晶表示On/Offを試してみましたがほとんど変化なし。一晩放置したらかなりのロスとなります。

REX-ecoは消費方向のみ測定できるのですが、1日の経過がこちら、
46.9Whも消費してる!! まぁ、一般的な太陽光パワコンと同じ動作と言ってしまえばそれまでですが少し残念な感じ。

【検証2】 発電時の動作
 ・発電量が数Wと少なく安定した送電が出来ない時の動作
   ⇒MPPT動作中に「ジージー」といういつもの音がしますが、定期的なリセットはかからず常に調整を繰り返している。
・送電量が50W以上
   ⇒動作音は殆どなく、雲などで発電量が変動した場合のみ「ジージー」音が出るが数秒で収まる。

【検証3】 発熱
 ・11月で気温が低いこともあるが、200W程度の入力では殆ど熱を持たず、ファンも回らない。
内部冷却のために時折10秒程度動作するので、部屋に置いているとビックリする^^;

【検証4】 送電効率
 ・前回と同様の構成で測定してみた。新GTIは発電量が表示されるが、手持ちのワット計とは5W程度差が出ており、本体の方が高い。
目視による適当読みですが、概ね変換効率87%、固定損失7.2Wといったところ。
こちらも諸元では最高90%なのでMAX入力付近では出るのかもしれない。

以前のGTIデータと比較すると、変換効率88.4⇒87.4%、固定損失4.9⇒7.7Wと性能が低下しているように見えるが実際の送電量は上がっているように感じる。

理由としては、
 ・新GTIはリセットによる機会損失がないため、太陽光パネルからの電力を常に溜め込み、適宜送電出来ている。
  追記 出力50W付近までは、常に調整しながら動作していますが、それ以上では規定値以上の変動で以前のGTI同様に動作を停止させるようです。ただし頻度は下がっています。.
  追記2 バッテリ放電モードが追加されたファームではほとんど発生しなくなりました。

 ・以前だと冬場でも200W近くでファンが回っていたが、新GTIでは回らない。約3Wの改善
  追記 内部温度上昇に伴い1時間に一回程度ファンが回ることがあります。

 実際の発電状況がこちら、9時に独立系のバッテリが満タンになったので、50WをGTIに切り替えて300W運用にしていますので、それ以降を見てください。
 天候は晴れ、太陽の角度で補正した算定パネル容量に対して80%近い値が出ています。通常環境ロスは10%程度あるのでGTIの変換効率を考えると妥当な値でしょう。

2016年11月9日水曜日

SUN-1000GTIL2-LCD 操作編

コンセントに接続してみると液晶画面が点灯しました。よかった動いた!! ^^;

最近の中華はカラー液晶が好きなのかな。自分もこういうの好きです。

メニュー表示画面。電源波形、発電グラフ、日時設定、設定となっています。

電源波形画面。ACの波形が見れるだけです。あまり意味はなさそう。

発電グラフ、当日のグラフのみ見れます。当日発電量と積算発電量を確認できます。

設定画面、CTセンサによる送電制限を掛けるときは、Limit Mode+InternalLimiterをチェックします。とりあえずはOFFでいいかな。
BatteryDischargeCurrentModeとBatteryDischargePowerModeはまだ使えないようです。



新GTI到着しました。SUN-1000GTIL2-LCD ハード紹介

前回予告していましたが、やっと到着しました。「SUN-1000GTIL2-LCD」です。

購入時の型番は「GAIA-1000GTIL2-LCD」ですが、思った通りSUNが送られてきました。

内容物はマニュアル2冊と本体、CTセンサ、電源ケーブルです。


仕様ラベルも御覧の通り。

電源コネクタは普通の3Pタイプ。しかし、ファンが威圧的です。回ったら五月蠅いんだろうな。

DC入力、外部センサ端子、付属CTセンサ端子と並んでいます。

以前のDC入力端子は外れませんでしたが、今回のは取れるタイプ。そこで丸形コネクタケーブルを作成しました。

さぁこれで準備完了です。

2016年11月6日日曜日

MPT-7210A発熱状態を確認してみた

某ブログでMPT-7210Aの記事を楽しく拝見していますが、なんか自分に振られたような気がしたので検証してみました。

簡単な負荷がなかったので、白熱電球を適当に接続。

電源は250W Voc42Vの太陽光パネルを使用。

実験はこんな感じで行いました。

19.5Wで10分程度放置した状態がこちら、PowerFETではなく抵抗と周辺のチップ2個が発熱しています。
抵抗 47.3℃
下のチップ 46.2℃
右上のチップ 38.2℃
電圧を70Vにして実験継続
抵抗 72.1℃
PowerFETはまだやんわり 44.6℃
下のチップ 49.5℃
ここからは元に戻しファンを回した状態。Max90Vなので85Vに設定
脇から覗くとやはり例の抵抗がメチャ熱くなっている。これなんのための抵抗なんだろう。