2020年10月25日日曜日

【故障修理】COTEK SK1000-124 24V 1000W 100V その2 マイコンの動作確認

  前回までのあらすじ

・起動すると下段LEDが緑点滅し、30秒ほどで出力停止。
・制御基板交換で直ることから、制御基板故障
マイコン 12番pin RC1の信号がが正常品と異なる
・アナログポート電圧は同じに見えるがタイミング等細かな部分は不明。

その後のテストで、出力停止後に入力電圧を振って『低電圧停止⇒復帰電圧』で出力復帰を確認。
復帰といっても30秒経つと停止するのは変わりなしです。うぅぅむ。

未使用と思われる18番pin RC7が気になるので、マイクロクリップのテストも兼ねて取り直してみました。
使っていて気付いたのですが、先端部が金属っぽく見えますが、透明の収縮チューブで絶縁されていました。少し高価ですが格段にクリップ力が上がりました。

取得した信号はこちら、残念ながらRC7はLowのまま特に使われている感じはなし。
故障修理としては進展はなかったのですが、リモコンモニタの通信内容を確認することが出来ました。
4800bps N81でコマンドは3種類流れているようです。
起動後の信号の流れは、
⇒"PWRS 2" + CRLF
⇒"QURY 1" + CRLF
⇒"QURY 2" + CRLF
⇒"QURY 0" + CRLF
⇒"QURY 4" + CRLF

⇒"PWRS 2" + CRLF
⇒"QURY 1" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 2" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 0" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 4" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF

⇒"PWRS 2" + CRLF
←0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 1" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 2" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 0" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF
⇒"QURY 4" + CRLF
←0x30,0x30,0x0D,0x0A,0x3D,0x3E + CRLF

1コマンドに対して2回返信しているようにも見えますね。
⇒"PWRS 2" + CRLF
←"0" CRLF + 0x3D,0x3E + CRLF


2020年10月7日水曜日

【故障修理】COTEK SK1000-124 24V 1000W 100V その1

こちらもブログ読者様からのお預かり品です。

症状は、
・起動すると下段LEDが緑点滅し、30秒ほどで出力停止。

この症状は初めてのなのですが、幸いにも手持ちのDENRYO SK-1000-124 24V 1000Wと同じだったので入れ替えて正常動作。制御基板不良を確認(*´ω`*)
起動後30秒間は100Vが出力されていますので、昇圧段やIGBTの制御回路は正常と思われます。
そうなると、マイコンに入力されるセンサ回路まわりが怪しい。
マイコンの+5Vや、アナログの+12Vラインは正常範囲。
全体としての動作は別として、デジタル入力、アナログ入力も特に差異は見つからず。
Pin13 RC2はIGBT周りの元信号かな?
大まかな回路構成が分かったので、細かな動作を確認します。
上が故障基板、下が正常基板
序盤は同じですが、Ch4の信号が止まっているのが原因の様です。
この信号、最初はパルス状なんですが、
途中から幅が変わっています。2904を通じて電流判定回路にも影響しているようなので気になる。


同じ症状の修理履歴がないかと辿ったところ1件発見。
マイコンのリセットで直ったとか、負荷センサを誤魔化してリセット出来たとか、いまいち信憑性に欠ける内容しかなく、肝心の修理方法は後でアップするよって感じで終わっている。

正直手詰まり状態。もう駄目かな・・・( ;∀;)
もう一度他の部分も確認してみよう。

おまけ
もう少し細かく見てみた。大まかな制御タイミングは同じだが、ここだけは意味不明。
Ch4と連動して動いている場所が見つかればいけるかも。厳しいな。