2020年8月30日日曜日

【注意喚起】 LEV40、LEV50、SCiB AM01202のCMUは単独では動作しません!!

 LEV40-8 CMUの信号を覗いてみたで分かったのですが、タイトルのようにCMUはバッテリ単体では動作しないことが分かりました。

単体で使用されている方は十分ご注意願います。

と煽りながら言うのもなんですが、この環境で特にトラブルがなかったのも事実。
恐らくバッテリが高品質で容量も大きいため、通常の使用範囲ではセルバランスが崩れることがほとんど発生しないためだと思われます。ただ、劣化したバッテリは思いのほかバランスが崩れますので過信は禁物です。

バッテリ単体で利用されている方は、定期的に電圧確認し、セルバランスが崩れている場合は使用を止めることをお勧めします。

CMUの動作について
LEV40、LEV50、SCiB AM01202のCMUは外部から12Vを受けて動くようです。
以下はSCiB AM01202のマニュアルから引用です。

また、CMUのセルバランスはBMUからの指示を受けて機能します。

実際にセル電圧 3.88V を 2セルのみ 3.73V 差分150mV としてCMUの様子を確認してみました。
バランス回路も含め、CMU全体は沈黙しています。
マニュアル通り、外部から+12Vを供給すると、CMU内の電圧レギュレータが動き出します。
バランス回路も定期的に動いていますが、殆ど電流は流れていません。
BMU、CMUの動作について(推測)
  1. BMU、CMUへの+12V供給でシステム起動。
  2. BMUからCMUへバッテリ電圧確認コマンド派出。
  3. CMUは定期的に、バランス状態、温度、セル電圧について報告。
  4. BMUはセル電圧を確認し、規定値以上に差分がある場合はセルバランスを指示
    この際に目標電圧を指定することで、CMUは指定電圧以上のセルを放電
  5. BMUは全てのCMUのバランスが停止したら、バランス完了とする。
    ※コマンドによる指示は一過性で、連続してバランスする場合はコマンド送信の継続が必要。
までCMUがバランスしてくれるから安心って思っていただけに、自分もビックリです。
海外では有志が独自BMSを製作していますが、日本では手に入れづらいのでなんとか対策しないとですね。

2020年8月27日木曜日

【故障修理】 COTEK SK-1500-112 12V 1500Wインバータ

 お友達からの修理依頼です。

故障内容
・接続ミスで商用電力からインバータに流れ破損。

どの様に接続ミスしたのか非常に気になりますが、壊れてしまったものは仕方がない。
とりあえず分解してみます。

時間が経ったせいか、焦げたにおいはそんなに強くない。
外観はいたって普通。フレームがかなり曲がっていたり、径の異なるネジが使われたりと、開封歴はあるようだが、シリコン材が開封されていないことから、それ以上の分解はされていないようだ。

50Aヒューズは全て正常。このことからインバータが動作していないときに破損したようだ。
問題のIGBT部分。一番右の足が溶断している。凄まじい。(@_@;)
フィンを外してみた。パターンとか抵抗は大丈夫そう。
念のためIGBTとフォトカプラを外してみた。IGBTは全損。
フォトカプラは問題なさそうに見えるが、安い部品なので保全交換とする。
放熱フィンの下まで熱が廻った模様。基板表面も燃えて繊維が見えている。
絶縁は確保できているようだ。
IGBT周辺の抵抗など正常。
念のため、昇圧段とか確認してみたが、特に異常なし。
新品のAT350を実装して動作テストしてみた。
昇圧段問題なし。
IGBT駆動波形、問題なし。
溶けた絶縁シートはカプトンテープで補修。


写真とるの忘れましたが、IGBTは修理費用を抑えるため中古部品利用。
仮組し動作テスト。動き始めました。
無負荷時で12.3W。マニュアル値が1.45Aなので良好。
本組して、電圧テスト良好。100W負荷にてファン回転正常。
遠隔ユニット良好。
少しエージングしてから返却予定。
本来であれば1000W程度の負荷テストをしたいのですが、環境が整っていないので許してもらおう。^^;


2020年8月24日月曜日

【分解】1000W 可変電流 充電器 14S 58.8V

 前から気になっていた充電器を購入してみました。

表面はステータスと電流調整ボリューム。

裏面は電源スイッチと計測器の電圧/電流切替。

最初の写真でお気づきの通り、輸送時の落下によりフロントパネルが凹んでいます。
多少の傷なら許せますが、これはちょっと酷い。( ;∀;)

先ずは壊れたフロントカバーを修正します。
修正前
修正後
ツマミ部分も裂けています。割れずらい素材で良かった。

内部はこんな感じで、サブ基板がいっぱい。

問題のフロント部分ですが、サブ基板が曲がっているものの、落下による破損とは関係無さそうです。
出力リレーが隠れています。
気になったので上の基板を外してみました。青が+のようです。

出力端子の極性は天板にも記載されていました。N側が+です。

このままだと使いにくいので端子に変更。
動作確認してみました。
とくもかくにも、風量が多く、ファンの音が煩いのは残念(/_;)

電圧表示
電流表示
電流値はまぁまぁ近い値。
出力部にリレーがあることからお分かりの通り、バッテリを接続しないと出力しないタイプ。
一応メーカーも配慮しているようで、リレー脇のスイッチで常時Onに変更できます。
※ 電源On⇒電圧安定⇒出力On
意味深なボリュームは電圧調整。右回しで上昇するようだ。自己責任でどうぞ ^^;

それ以外で気になったのは、メーカーがキャパシタ増量をアピールしているのに、自分のは1個しか実装されていない。なんなんだ! ((+_+))
 ⇒ メーカーによると110V版は1個、220V版は3個なので正常らしい。
追記
システム消費(効率)について質問がありましたので調べてみました。無負荷で約9W消費ですね。


2020年8月14日金曜日

Xiaoxiang BMS の本家iPhoneアプリ 小象电动 Ver1.05

 中国表記しか対応していませんでしたが、英語に対応したようです。

iPhoneアプリ 小象电动

引き続き設定とかは出来ないのですが、通常時の確認。操作は概ねできます。
とくにかく無料がありがたい。

操作は、
・左上  :メニュー
・鍵マーク:出力On/Off
・バッテリ :バッテリステータス表示

左上メニューにて、
 
上記メニュー及びバッテリボタンからこちらに飛べます。