2019年10月26日土曜日

【故障修理】COTEK SP-2000-124 24V 2000W その5 IGBTの髭を細かく見てみた

前回までのあらすじ
IGBT破損 (7/8) ⇒ 全交換予定。修理のため取り外し
ヒューズ破損(10/10) ⇒ 新品交換
・昇圧回路 2系統 上段 正常
・        下段 FET破損(1/10) ⇒ 1個交換予定、修理のため暫定運用
IGBTドライバ破損(1/4) ⇒ 新品交換
IGBTドライバ出力側回路の発熱 ⇒ とりあえず放置
・IGBT駆動回路 A,B正常
        C,D無動作時の髭が気になる
・IGBT G-E間 一部にオーバーシュート、アンダーシュートあり
             ⇒ 部品未実装要因かもしれないので放置

 前回はIGBTの髭についてPICまで辿ってみましたが、原因不明というか意図的に出している感じがするという結論になりました。

とはいうものの端子C,Dが同時にOnになると短絡状態となり破損するので、時間軸を広げ細かく見たいと思います。
 ※高価なオシロなら一回の測定で終わるのですが、安物なのでスケール変更⇒測定を何回も繰り返しています。このため同じ場所を見ているわけではありませんのでご注意願います。






意図的に入れているようですね。
安心してIGBTを取り付け出来ます。(*´ω`*)

2019年10月25日金曜日

【故障修理】COTEK SP-2000-124 24V 2000W その4 IGBTの髭の原因を確認する

前回までのあらすじ
IGBT破損 (7/8) 全交換予定。修理のため取り外し
ヒューズ破損(10/10)新品交換
・昇圧回路 2系統 上段 正常
・        下段 FET破損(1/10)1個交換予定、修理のため暫定運用
IGBTドライバ破損(1/4) 新品交換
IGBTドライバ出力側回路の発熱とりあえず放置
・IGBT駆動回路 A,B正常
        C,D無動作時の髭が気になる
・IGBT G-E間 一部にオーバーシュート、アンダーシュートあり
             部品未実装要因かもしれないので放置

IGBT周りで色々問題点を抱えていますが、特に駆動回路C、D無動作時の髭は回路破損に繋がるので気になります。

前回はプローブで適当に当たったので、今回はきっちり取ってみました。
左からA,B,C,Dと呼んでいますが、特に意味はありません。
端子A,B 正常
端子C,D 引き続き髭発生中
拡大してみても特に変わらず
端子A,D
回路はこんな感じで、
端子Dとそれに紐づくHCT08の出力は、
拡大しても傾向変わらず。
IC HCT08の電源ラインと信号の関係は問題なし。
IC HCT08を取り外してみました。信号の端子A,B,C,Dを一括でOn/Offするために使っているようです。
端子Dの大元、PICの出口を見てみました。
引き続き髭が出ています!!
PIC故障の可能性もありますが、意図的に出しているのでは?とも思えてきました。
回路チェックでこのような動作があるのか不明ですが、ダメもとでIGBT入れてみるのもありかもしれません。

2019年10月22日火曜日

【故障修理】SUN-1000GTIL2-WAL-WIFI PLUG-LCD がやってきた

カタログで見たことしかなかったのですが、風力発電用のGTIを手に入れることが出来た。
手元には完了していないインバータが転がっているのでいつ修理できるか分からないので、現状を備忘録として残したいと思います。
 
【出品者コメント】
『風力発電機を接続し、半年ほど使用しましたが、色々接続テストしているうちに、故障したようで、風力発電機を接続し、発電すると、「グリッドエラー」と表示が出る、または、出力電圧が110Vを超えて上昇し、自宅のブレーカーが落ちるなどの障害があります。内部を点検し、ダイオード等をいじりましたが、解消せず。 さらに三相端子の1つにテスターDC電圧モードで、マイナス棒、アース線にプラス棒を接触すると、36V位の電圧で電流が逆流?・しています。(触るとしびれます)』

このインバータは現行機種で、自分も太陽光パネル向けは所有しているので、可能であれば直したいところ。ただ、GTIは検証が難しく前回も失敗しているので慎重に進めたいと思います。

最後に中身の確認。といっても写真だけですけど^^;
太陽光パネル版と見比べたい方はこちらと比較してください。


 


 

2019年10月21日月曜日

【故障修理】COTEK SP-2000-124 24V 2000W その3 回路チェック

前回までのあらすじ
IGBT破損 (7/8)全交換予定。修理のため取り外し
ヒューズ破損(10/10) ⇒ 新品交換
・昇圧回路 2系統 上段 正常
・        下段 FET破損(1/10) ⇒ 1個交換予定、修理のため暫定運用

なんとか昇圧回路まで動作したのでサーモカメラで回路全体を見回します。
故障しかけている部品は熱を持ちますので、定番の探索方法です。

IGBT駆動用のフォトカプラが熱を持っています
慌てたためか、ことらも写真なし。なっとらん((+_+))

  ????

正常品と比較した結果、一番左が破損
その他は良好のようですが、IGBTがブッ飛んでいますので安全のため全交換します。
AT350(データシート) 2.5A IGBTドライバ
取り外した状態で再度探索。モニタの熱のせいで見にくいが、概ね良好。
一点、取り外したAT350周辺がなにもないのに発熱している。
どうも裏面のこの部品が発熱しているようだ、IGBTが無いことによる発熱なのかなとも考えたが、周辺の回路が熱を持っていないので怪しい
 
とりあえず、IGBTドライバ AT350を新品に交換し動作を確認する。
回路の大まかな流れはこんな感じで、IGBTは2個ペアで使っているようだ。
発熱している部分はどちらもACと繋がっている部分。
う~ん、よくわからん。
制御基板から信号を眺めてみると、
IGBT A、B ⇒ 正常
 
IGBT C,D ⇒ 無動作時の髭が気になる
 
引きで見ても髭が出ているのを確認。
IGBTドライバ AT350の入力側
IGBT A、B ⇒ 正常
IGBT C,D ⇒ 無動作時の髭が気になる
IGBT G-E間 簡易テスタで見たけどいまいち。あとで測定しなおそう。
IGBT A
IGBT B
IGBT CとかDとか

2019年10月19日土曜日

【故障修理】COTEK SP-2000-124 24V 2000W その2 昇圧回路の復旧

台風19号のドタバタがありましたが、前回の続きです。

前回までのあらすじ
・IGBT破損 (7/8 破損)全交換予定。修理のため取り外し

昇圧段まわりをチェックすると、ヒューズ全断、2系統あるFET段の片側が短絡状態。

該当箇所はこちら、

先ずはヒューズを交換します。ラインが厚いので、150W半田コテでいっきにやります。
配線パターンはこんな感じになっています。
ヒューズ交換完了。引き続いて下段の昇圧FETを取り外すのですが、コンデンサが邪魔でアクセスできません。
 
と、ここでFETを撤去した写真が入るところですが、撮り忘れ^^;

手順としては、
1.手前のコンデンサを取り外し。
2.FET固定ネジを外す。
3.放熱フィン取り外し
4.FET取り外し
5.手順2~4をもう一段分行う

確認したところFET 1/10故障。5個一組で動作しているのですが、こんなこともあるんですね。
動作テストしたいので、9個で仮組します。
こちらのサブ基板で昇圧回路を監視しているっぽいので戻します。
無事昇圧回路が動き出しました。