2023年1月18日水曜日

【故障修理】COTEK SK1500-148-PF1 No.5 IGBT、FETの安全な実装方法

今回の修理はかなり順調に進めることが出来ました。
特にFET、IGBT周りの実装方法は参考になると思います。

No.5は錆テックとしては珍しく、ピカピカな状態。
錆びてないってことは・・・・
はい、爆発案件でした(*´ω`*)
FET 左側破損、右側は問題なさそう。
ヒューズ切れていないし何が起きたんだろう。
IGBTは問題なさそう。
とりあえず、IGBT、FET全部外します。
IGBTは問題ないと思うのですが、この後のテストをするため全部外したほうが安全です。

取り外して最終確認。見立て通りIGBT 4個、FET 6個は正常
FETだけ吹っ飛んだようで、基板までは燃えていない抵抗も正常

インバータ師匠の助言で制御基板側を確認したところ、トランジスタの破損確認
Q20、Q21が燃えています。Q22、Q23は問題なさそう。
試しにトランジスタを外した状態で、
制御基板の動作テスト。安定化電源の設定は、25V、0.5A設定。
右側FET駆動信号、正常な波形を確認。
トランジスタ周りはこちらで調べてあるので、同等品と交換する。
hFE 200のNPN、PNPで耐圧が問題なければ行けるだろう。
Q20は同等品のドナー基板から、Q21はS9015とした。
 ⇒ 結果、上記と同じ波形を確認

続いてIGBTのゲート信号を確認すると、こちらも正常に出ている。
どうも昇圧電圧は見ておらず、時間でIGBTを起動しているようだ。
IGBT、FET全部取り外した状態で信号を確認できるのは助かる(*´ω`*)

次に整流ダイオードの確認。
向かって左側がショート状態
このユニット外すの大変。そういう意味では外れ基板(*´Д`)
運よく故障側引けました。
この1本がショート状態で破損
前回はでかい半田コテ使いましたが、今回はAixun 200W T3A で行います。
結果は大成功。3Cのコテ先で交換することが出来ました。
昇圧回路の出口まで確認出来ましたのでFETを載せます。
DC 222Vの昇圧を確認できたので、IGBTを載せます。
無事AC 100V出力を確認。

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(2:リモート)
・外部コントロールユニット OK(CR-6)
・制御基板起動電圧   OK(23.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 42.0V 赤 43.4V 橙 48.0V 緑 56.9V 橙点滅 59.9V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(40.1V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.6V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(102.6V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 100.7V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         NG(仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン  OK
・1000W負荷テスト   未確認

2 件のコメント:

  1. 詳しい修理内容で、今後安心して使用できます。ダイオードのショートが故障の一次原因なのでしょうか?それによりトランジスタ、FETへと被害が広がった?
    それとも、トランジスタの破損が最初なのでしょうか? 外部から強いノイズでも入ったのでしょうかね?不良素子交換後正常動作しているのでもう大丈夫でしょう!

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    1. IGBTが壊れていないので、ダイオード破損⇒FETショートかなと思われます。

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