グリットタイインバーターの設計について色々疑問点が出てきたので基板を眺めていると違和感が・・・。
なに、この黒いススは?
アルコールで拭くと明らかになにか燃えたような形跡です。先ほどまで正常に動作してたし、購入後トラブルが発生した記憶もありません。緊急点検開始です!
分解して確認したところ、DC部のFETの足下が黒くなっていますが、FETそのものの外観は正常です。これだけ燃えかすが出ているのにいったい何が燃えたのか?
アルコールで拭いてしまったため綺麗になっていますが、コンデンサ側にもススが広がっており結構な厚さでこびりついている状態でした。
ここで、2個目の不思議発見。
FETにはシリコン製の熱伝導カバーが付いていたのですが、一番右の内側が同様に黒くススが付いています。燃えたであろうFETのシリコンカバーは正常。
ここで答えは出ました。
・新品不良等でFETが焼損。→ 正常な部品と交換
・この際に基板の洗浄を行わず、シリコンカバーも再利用した。
シリコンカバーの位置がずれていなかったら、もっと悩んでいたと思います。とりあえず動作上問題なさそうな感じだったので元に戻します。
もちろん、シリコンカバーや、放熱版はアルコールで洗浄し、新しいシリコングリスを付けます。
折角分解したので記念写真。
・AC側 左から CQ1308、CQ1202、CQ1308、C1202、CQ1308、F30NM60ND × 4個
・電解コンデンサ 100V 680μF
・DC側 左から MOS FET FB260N × 6個、7個めは型式不明
・F30NM60ND Power MOSFET 600V, 0.1Ω, 25A
・FB260N Power MOSFET 200V, 0.040Ω, 56A
・CQ1308 不明
・CQ1202 不明
・不明 不明
シリコンシートがはみ出て、FETの放熱を阻害していたので改善。
befor
after
一度分解してみると分かりますが、組み立てが雑なので組み直すだけでもかなり良くなります。腕に自信のある方は試してみてはいかかですが?
焼損部のFETの電気的正常性は確認出来なかったので、また時間ができたら調べてみたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿