2021年5月16日日曜日

【故障修理】 COTEK SK1500-148-PF1 1500W DC48V こいつなんか違うぞ!

最近大量出品で独立系DIY界隈を騒がせているCOTEK SK1500-148-PF1ですが、普通のSK1500となにか動作が違うという話を聞きましたので確認してみました。

過去記事

現在までに寄せられた情報。
・ブログ読者 たか様
自分もSK1500-148-PF1を落札したのですが、4台とも周波数切り替えが出来ません。
(50Hzが1台、60Hzが3台)

そんな馬鹿なと思い確認したところ、自分の2台も同様の症状(/・ω・)/
(50Hzが1台、60Hzが1台)

既にディップスイッチまわりは調査済みなので、楽勝案件かなと思ったのが間違いでした・・・。

先ずはPICが正常に読込みできているかの確認。
測定結果はこちら。
D0~3がS4~0。D4がDIP-SW読込み信号です。
On/Offを色々試しましたが問題なく入力されています。
A1はロジックアナライザとPICの閾値の違いも考慮し測定してみましたが特に問題なさそうです。
ロジックアナライザ LHT00SU1はデジタル8とアナログ1を同時測定できるので便利(*´ω`*)

最初PIC以降の回路の問題かと思ったのですが、パワーセーブ機能も動作していません。
これはPIC本体で制御している筈なので理解不能。
この機種、中のディップスイッチでAC電圧の変更が出来るのですが、これも反応なし。
常に100Vが出力されています。
不思議なのは50Hzと60Hzが存在していることと、上記の電圧設定。
50HzがOff、60HzがOn。
100VはOn,On

ということで情報の整理
・PICへの入力はしっかりされている。
・設定は固定で100V、50Hz or 60Hz、パワーセーブOff

結論としては、PICが特殊用途設定になっている。
特殊ROMが焼かれている可能性も0ではありませんが、50Hzと60Hzが存在するので、そんな面倒なことはしないはず。可能性があるとすれば例のUSER ID WORDかな(@_@;)


追記
今回の事案を考慮し、動作確認リストを更新しました。

【基本動作】
・メインスイッチ       OK(リモート固定)
・外部コントロールユニット 未確認
・制御基板起動電圧   OK(24V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 42.2V 赤 43.6V 橙 48V 緑 56.9V 橙点滅 59.8V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(39.7V)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.6V)
・AC電圧         OK(100.8V、60Hz ⇒ 100W負荷 100.4V、60Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG
・パワーセーブ設定     NG
・電圧切替         NG

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン  未確認
・負荷上昇に伴うファン  OK(200Wで動作し負荷が切れるまで回り続ける)
・1000W負荷テスト   未確認

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