2019年4月25日木曜日

【修理】リチウムバッテリ充電器 UY900 修理してみた その3

前回までのあらすじ
・見た目は問題なし
・各部の波形も問題なし。強いて言えばスイッチング部で少し乱れがある。
・20W負荷での発熱も特に問題なし。

といたって正常です。

今回は負荷を大容量のものに交換し、充電器の出力電圧で調整しながら進めました。
発熱に注意しながら、色々していたので記録がほとんど残っていませんが、記憶を辿りながら書いていきたいと思います。

測定環境
 ・AC100V ⇒ ACワット計 ⇒ 充電器 ⇒ DCワット計 ⇒ 負荷

20V DC 100W ACも同程度 記憶があいまい
30V DC 300W ACも同程度 記憶があいまい
60V DC 600W ACも同程度 記憶があいまい

発熱の方も特に目立った様子はありませんでした。
なんかパチパチ音がする・・・。
いったん電源を落とし、基板上を細かくみましたが変化なし。

再度On!
そういえばヒューズ周りが熱くなるって言ってたな・・・・、えっ!!
少し焦げ臭い感じもします。 ヤバい!
ヒューズボックスを確認すると見事に溶けており、一部焦げている状態でした。
接触不良が起きるとその部分が発熱し事故につながるケースがありますが、正にそれです。

モノタロウで似たようなものを発注。届いたのがこちら、左がモノタロウ 250V 10A、右が付いていた250V 15Aです。電流は異なりますが金属の厚さは同じ。材質とかあるのかもしれませんが、なんか騙されている感じ ^^;
元あったように組み立てます。ヒューズもカチッとしっかり収まりました。
VRの内容も調べていたんですが、終点でカチッっと音がしないやつがあって調整位置が分からなくなってしまいました。ヤバい!
試行錯誤していく中で
 VR1、VR2 電圧調整(時計回りで電圧上昇)
 CLR1    充電完了判定(LED 赤⇒緑)
 CR1、CR2 電流調整(反時計回りで電流上昇)
であることが分かりました。電圧・電流の1,2の違いは不明のまま。どちらも同じくらい値が動きます。悩んだ末、同じくらい回しておきました。

設定電圧は65.0V(4.06×16セル)、電流 7.0Aとしました。電流に関しては発熱見合いでもう少し下げてもいいかもしれません。

テスト環境はインバータの時と同じです。
こちらはAC 498W、DC 431Wの86.7%。まぁ、こんなもんですね。
発熱のほうは、毎度ながら結構熱くなっています。
AC端子まわり 正常
整流ブリッジ
IGBT
整流ダイオード
結構熱を持っていますが、近くにファンがありますので、動き出せば発熱も収まるでしょう。

充電器に関する故障はヒューズボックスの絶縁不良に伴う発熱だけだったようです。分解して損した感じですが、回路の勉強が出来たのでよしとします。

これでインバータと充電器の故障修理が完了しましたが、このような機会を与えて頂きありがとうございました。

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