クラウド蓄電池システム(JH-WBP07/WBP08/WBP10、 JH-WBP14/WBP15/WBP17)
★★ 特徴 ★★
・クラウドとついているだけあって、インターネットから各種情報を取得し動作モードを自動的に設定することが出来ます。個人的な感想としては、メリット?くらいな感じです。
・太陽光発電とセットにした場合、従来は2台のパワコンが必要でしたが1台に集約され省スペース化されました。
・パワコンが一台になったことで停電時等の単独運転時の太陽光パネル利用が、50%(2KW)から100%(4.2KW)に改善されています。専用コンセントからの出力は相変わらず1.5KWですが、発電して余った電気は蓄電池にためられるので、無駄がなくなります。
・停電時の動作モード切替が自動で出来るようになりました。
専用コンセントに、冷蔵庫など切れると困る機器を接続しておけば停電時には自動的に蓄電池で動作させることが出来ます。1.5KW以下の制限及びモーターなど瞬間的に大電流の流れる機器は使用することが出来ません。
UPSと異なり、切り替わりには数秒かかるようです。
・ダブル発電にならないため、売電価格は通常のまま蓄電池を導入できます。仕組みとしては0.1KW以上の消費があった場合に放電することにより実現されています。
★★ 感想 ★★
・太陽光発電を導入する際の意見として、「震災をふまえ停電時にも電気を使えるようにしたい」がありますが、実際に導入してみると色々問題点が見えてきます。
1.停電時には運転モードの切替を手動で行わなければいけない。
2.太陽光パネルの出力は大きく変動しているので、晴天時でなければ安定した出力が得られない。
3.上記理由と重なりますが、一番電気を使いたい朝晩夜間は出力が期待できない。非常用コンセントの先にUPS(無停電電源)を付ければ? と単純に考えがちですが、UPSは安定した電気が来ることを前提に作られていますので、不安定な太陽光発電からは十分な充電は出来ません。
上記がこのシステムでは全て解決されています。今のパワコンが壊れたら、このパワコンに交換しようかなと考えています。出来れば同様量の4.5Kや5.5Kが欲しいところですね。
・費用対効果は?
電池は必ず劣化するので4.8KWhをそのまま計算してはいけません。メーカーは60%10年保証をしていますので、10年で70%ほどに劣化するとして考えます。深夜に充電して夕方以降に使うため、電気容量×365日で単純に計算すると、
・蓄電池容量4.8KWhは十分か?
一般家庭の電気使用量は400KWh程度ですので一日13KWhが必要電力量となります。
電力会社の時間別で自分の行動パターンで考えると
昼間 7:00~17:00(太陽光パネルが動作する範囲) 4KWh
昼間 17:00~23:00 6KWh
夜間 23:00~7:00 3KWh
日中は雨でも降らない限り太陽光発電で十分まかなえますので、17時以降の6KWhがメインターゲットとなり少し足りません。費用対効果で検討したように、基本的に安心を提供するための物なので、100%まかなう必要はないでしょう。
非常時の供給能力が1.5KWと少ないため、同時に利用できる機器の制約はありますが、年寄り世帯で、太陽が出ていない間に消費される電力が4KW程度なので、太陽光発電が十分機能したとすれば、長期の停電でも十分問題ない生活が送れると思います。
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