4Sを見ると同じような回路が3個並んでいます。
主な仕様は、
・動作電圧 2.2~4.5V
・バッテリ電圧差分 100mVにてバランス開始、30mV停止
・バランス電流 0.0~1.2A
・待機電流 20μA
ということで、実際に使ってみました。
バランスを崩すためにS2~4を充電。確かに差分50mVでは動作せず、LEDも消灯したまま。
その後80mVでLEDが点き始めました。測定誤差もあるので概ね仕様通りです。
S1:3.85、S2:3.93、S3:3.93、S4:3.93 差分 80mV
電流もしっかり1A程度流れているのを確認。
発熱もそこそこ、
6時間経過、かなり落ち着いてきました。触ってみましたが冷たくなっています。
S1:3.88、S2:3.90、S3:3.90、S4:3.91 差分 30mV
測定後ほどなくLED消灯。停止も仕様どうりですね。
試しに、この状態で放電してみました。バッテリの状態が良いので、しばらくは30mVで安定していましたが、下がるにつれて差分が広がってきました。
S1:3.62、S2:3.70、S3:3.71、S4:3.72 差分 100mV
ん? そろそろ動いてもいいはずなんですが・・・・
S1:3.58、S2:3.67、S3:3.68、S4:3.70 差分 120mV
S1:3.55、S2:3.64、S3:3.65、S4:3.67 差分 120mV
バランス キター!! (≧▽≦)
S1:3.38、S2:3.54、S3:3.55、S4:3.56 差分 180mV
バランス動作後は、
補充電し、
S1:3.50、S2:3.53、S3:3.53、S4:3.55 差分 50mV
S1:3.92、S2:3.93、S3:3.93、S4:3.94 差分 20mV
といい感じにバランスの取れたバッテリユニットになりました。
まとめ
・バランス開始条件が少し緩いような気もしますが、上質なバッテリでも上限/下限付近ではふら付くので、何回か充放電していれば起動し30mVまでバランスしてくれます。
・このバランサを使う場合は両端の電圧で充放電を制御することになります。仕様では100mVの差分でバランス起動なのですが、180mVまでブレる可能性があるので、それなりに余裕をもった設定にする必要がありそうです。
例 4Sの最悪値である(4.00V、4.00V、4.00V、4.20V)で考えると、全体電圧 16.2V(平均4.05V)を充電完了電圧にすると安心です。
番外編として試作品をいくつか、
☆LEV50 4S
☆LEV40 7S
BMSのバランス機能と比較してどうですか?
返信削除カタログスペックではこちらの方が上です。自分はバランス能力はオマケ程度にしか考えていませんので、どちらでも構いません。
削除以前LEV40バッテリバランサ付をこちらで購入しました。容量を増やすため模索中なのですが、教えていただきたいことがあります。
返信削除例えばLEV40+バランサ7S-24vを2並列や直列で48vで接続しても問題ないのでしょうか?同様にBMS付の場合はどうでしょう?
ちなみに充電は太陽光発電のみです。よろしくお願いします。
バランサは7Sバッテリ間のバランスをとっていますので、並列する分には問題ないと思います。直列接続する場合はバッテリ間の電圧差が出る可能性がありますので対策が必要です。
削除回答ありがとうございます。BMS付の並列も問題ないのでしょうか?
返信削除もう一つ、リーフのバッテリーを4枚使用して2並列2直列に接続している方がいました。12vシステムなのですが、BMSを4Sで管理しているようです。これって問題ないのでしょうか?
電圧管理だけのBMSであればバランサと同じですが、スイッチ付の場合はバッテリ間の電位差が生じた際にスイッチの許容量を超える電流が流れる場合があります。
削除リーフ4Sを12Vで使った場合は、利用する機器が電圧範囲と一致していれば問題ありません。一般的な12V鉛バッテリとはかなり乖離しますので、性能を発揮できない場合が多いです。
https://nekosoftsolar.blogspot.com/2019/03/lev50-4.html