2019年6月1日土曜日

【まとめ投稿】UPS無停電装置 医療用 REMIO 回路チェック

Facebook友のTomonori Otaさんから転載許可を頂きましたので、故障修理関連のまとめ記事として掲載します。原文を可能な限り引用しますが、記事構成上適宜編集していますのでご容赦願います。

2019年4月の記事から

☆ヤフオクで「UPS無停電装置 医療用 家庭用 非常時用 バッテリー REMIO」を購入
【出品者コメント】
①充電がMAXまで貯まることを事を確認しました。
②1枚目の写真は機器に接続している時の写真です。(使用出来ました)
③5枚目は片側下ネジ2本づつなし(使用に問題なし)
④無停電装置(USP)と電源を繋いでなく、USPと機器に接続して使用時には(充電中でない時に使用中)は、10秒事に「ピーピーピー」となる。充電中の使用時はは鳴らない。
以上をチェックしました!!!

 これから届くであろう医用UPSについて予習しようと調べていた。同じ商標でニシム電子工業が取り扱っており、ワクワクしていたのだが、もしかするとTAIWANの会社を買収したのかもしれない。銘板に製造元がIN WIN DEVELOPMENTと記載があるし、変だなと思っていた。買収後に現状のラインナップを用意した感がある。下記にちらりと基板写真があるが、チャイナな感じ満載だ。よって、ヤフオク品はあまり期待しないほうがよさそうだ。

追記:IN WINはまだ健在なので、IN WINからニシムに対して医用UPS事業の譲渡が行われたのだろうと思われる。

☆商品が到着したので「医用UPS REMIO M1000」を分解する。
 正面にテプラで文字が印字されていた。NICU…どこかの大学の名前かとおもったら、新生児特定集中治療室という意味らしい。知らなかった。

 予想に反してかなりよくできたDC/DCとDC/ACだった。本来の目標であった充電まわりの回路がよくわからなかった。(補足.双方向DC/DCなどバスラインにぶら下がっているに違いないとふんでいた)

 肝心の蓄電については、内部バッテリ38V(12V×3)と外付けバッテリ38Vは普通にパラレル接続だった。改修(後付の部品、設計不良などで対策する)は一つもなかった。なかなか良い。
 


☆メイン基板チェック さてremio君を観察してみるか。
①常時インバータなのにどうしてリレーがいるのか?
②充電回路はどこか?
③昇圧後のDCバスの端子が出ているか?
この辺が課題。





③早速DCバスを見つけた。未接続箇所。電解コンデンサ250V 1mFが2個パラっているから確実だろう。

④変な回路。AC入力段にフォトカプラ。もしかすると商用電源の周波数/位相をみてるのか。CN103は空き端子だし怪しい。

②CC-CV充電回路
TL431(U107)を使った代表的な回路
CN105とCN106は空き端子、区別のために青ペンで染めた。トリマ抵抗もあるところから調整用のモニタ端子なんだろうな。電圧を見てみよう。

①商用電源とインバータ回路(実際には充電回路、鉛バッテリの蓄電)用途のリレーだった。常時インバータとはいえ、なるほどそうゆうことね。

☆通電してみた バッテリ動作時の高周波音、待機電力などがきになる。
①確かに昇圧のピーキー音は少ない気はする。ツールがないので客観的な比較はできない。
②待機電力は30W
バスライン、予想に反してDC384V
チーポ君は耐圧250Vのはずなんだが。確認したらチーポ製電解コンデンサ、2直で配線されていました。ニチーポだった。

☆まとめ
所々怪しい部品や組立方法を見たが、これまで見たDC/ACの中で一番良かった。
もっとも動作させて評価が妥当ではあるが…

評価
☆☆☆☆☆ Remio
☆☆☆☆★ リライアブルインバータ(改)
☆☆☆☆★ グラグラインバータ(改)
☆☆☆★★ D社
☆☆★★★ C社 リライアブルインバータ

課題
リチウムイオン電池に変更したい。
または変更するにはどのように回路変更するのがよいか。

3 件のコメント: