2019年6月14日金曜日

【まとめ投稿】DENRYO SK3000-124 24V 3000W 故障修理

Facebook友のTomonori Otaさんから転載許可を頂きましたので、故障修理関連のまとめ記事として掲載します。原文を可能な限り引用しますが、記事構成上適宜編集していますのでご容赦願います。

2019年5月の記事から転載します。

☆メルカリで「DENRYO 24V 3000W、COTEK 48V 3000W故障品」を購入
【出品者コメント】
・DENRYO SK3000-124 24V 3000Wは、使用中にいきなり動作しなくなりました。
・COTEK SK3000-148 48V 3000Wは、接続しようとしたらバチとなってあきらめました。
・部品取りか修理できるかたよろしくお願いします。

☆電菱のインバータ(DC24V-AC100 1500W)を修理する
 インバータ修理に役立つことができれば と思い、急遽重い腰を上げてジャンク箱を開けた。以前ジャンク品で購入したが、DC48Vタイプを修理したため、放置していた。経験値も上がってきたことだし、治して行きたい。
 【天の声】48Vインバータに関しては「【まとめ投稿】COTEK SK3000-148 48V 3000W 故障修理」に掲載済みですので良かったら見てください。

☆故障個所の確認(IGBT周辺)
 まずは左下のIGBT、ゲート、エミッタ、コレクタをテスタで抵抗をみてみる。それぞれ通常では短絡(導通)しない。

両脇のIGBTはもう壊れている様子。
IGBTを取り外した。想像通り、2個とも短絡で故障していた。
 
次にIGBTまわりの抵抗やドライバについて調べていく。抵抗値が明らかに違うものは疑うと良い。R51が明らかに抵抗が低いU1のドライバについても抵抗値が他と異なる
IGBTに紐づいているIC U1 は フォトカプラ HCPL-T250であることがわかった。
1.5 Amp Output Current IGBT Gate Drive Optocoupler

 難航したが取り外せた。ハンダ吸い取り機があると便利。パターンを傷つけないように取り外す必要がある。

ピン番号5-6間が短絡となっていた。
パターンは取り外すことで、正常と思われる抵抗となる。
フォトカプラは沢山種類がある。なおすだけなら同じ型式を入手する。

☆故障個所の確認(FET周辺)
 今度はFET周りを見てみる。昇圧回路で同じような抵抗が実装されている。IGBTと同様にテスタで抵抗をみていくと、明らかに他と異なるものが出てくる。FETにはゲート、ドレイン、ソース端子があり、何もつないでいない状態では短絡・抵抗が低いのは考えにくい。
FET IRF8010(100V Single N-Channel HEXFET Power MOSFET)

 12個中何と6個が怪しい。赤ペンで背に印をつけた。修理にお金がかかりそうだなと思いながら、これらを取り外す。
↑故障、↓怪しい(正常かもしれない)
シャント抵抗(電流検出)は題なし。 ※ 過電流で焼損する場合がある。

基板上、Fと書いてあるのがヒューズであることが多いので確認。
導通があり問題なし

DC入力段のヒューズ、計100A! 全て切れていた。凄い。
取り外そうとしたが下のコイルに引っ掛って取れなかった。恐るべし。保守性が悪い。

入力段のコンデンサC7〜C3、問題なし
見た目はサンヨーだが、ジャミコン WLシリーズ

修理は続く・・・・

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