2020年2月2日日曜日

【故障修理】未来舎 FI-S2003 2000W 24V その4 主/副電圧差の原因を探る

前回までのあらすじ
・主電源 ヒューズ 4/4断 ⇒ 新品交換
     FET 5/10破損 ⇒ 新品交換(代替品)
     IGBT 正常   ⇒ 切り分け完了のため戻し
     IGBT駆動信号 波形、信号とも正常 マイナス電圧なし
     FET駆動信号 波形、信号とも正常 マイナス電圧なし
・副電源 ヒューズ、FET、IGBT 正常
・主制御基板 動作正常
・主制御基板 + 副電源 にて正常動作(AC 98V)
・最終試験にて主 AC 102V 正常副 AC 86V 異常

故障修理も終盤となりましたが、この症状は初めて。
いきなり弱音を吐いてしまいますが、調整箇所も少なくお手上げ状態です。

こんな時は信号を眺めながら、考えを整理します。
昇圧回路 FET入力 主制御基板動作時
副制御基板でのFET入力 左右とも同じ。
 
AC駆動回路 IGBT入力 主制御基板動作時
 
副制御基板でのIGBT入力
 
 
う~ん。特に異常はないですね。

次に、昇圧後の電圧を確認すると、
 主 258V副 222V
駆動信号が同じなのに、出力が違う。もしかしたら代替FET使ったせいかな?
でも、主制御基板との組み合わせではしっかり102V出ているし、何かで制御しているはず。ここで副制御基板をじっと眺める。
このトランスはACラインとIGBTを制御しているフォトカプラに繋がっています。
ん? もしかしたら副電源は主電源に追従して電圧制御してる

ということで直結してみました。
もともと故障品だし安定化電源で3Aに制限しているので何とかなると思いつつ実験です。
結果は大成功!! 面白いのは、最初220V付近まで上昇し、その後 241Vまで調整が入ります。テスタをハンディオシロに交換し計測した結果がこちら、
IGBT端子から取り出しているので、スイッチングノイズで見にくいですね。
速度を上げてもう一回。放電に時間が掛かるので180Vスタートです。
念のため、ACラインに電流が流れているかを確認。問題なしです。
 
無負荷電力は、26Wで問題なし
最後に温度ですがこちらも問題なし
 
電圧LEDチェック 正常
     ~21.1V未満 赤点滅
21.1以上~21.7V未満 赤 
21.8以上~24.1V未満 オレンジ
24.1以上~28.3V未満 緑
28.3以上~29.9V未満 オレンジ点滅
29.9V以上      赤点滅

CR-6 24V版持ってたので繋げてみました。カッコいい!
しばらくLEDで慣らし運転しつつ、ファンが回るのを待つとしますか(*´ω`*)

追記
 AC 150W負荷にてファン回転、CR-6 負荷 1メモリ
 DC 242W。無負荷26Wなので、(150W+26W)/242W = 効率 72%

0 件のコメント:

コメントを投稿