青い空、白い雲、そこそこの風。こんな天候の日は最高発電が出やすくなります。これからしばらくは、主開閉器(ブレーカー)容量がギリギリのシステムではブレーカーが落ちないか心配になる季節です。
施工会社に契約容量の相談をしたところ、無償で50Aに変更して頂ける事になりました。そこで、太陽が天頂にくる6/21まで詳細測定を続けたいと思います。
契約容量の決定ですが、メーカーはある程度余裕をもった設定にします。しかし、余剰売電システムの場合契約容量も上がってしまうので、基本料増加となり回収が遅れてしまいます。今回は2K増なので、648円/月の負担増となり、10年で77,760円、20年で155.520円となります。
パワコンと契約容量の関係ですが、パワコンの特性は個々に異なるため、いっぱい発電できる当たりパワコンや、規定ギリギリしか発電しない外れパワコンまで様々です。また、4月以降に販売されているオムロンのパワコンの様に最近のパワコンは電圧抑制が入る前に進相無効電力制御機能によりパワーを逃がします。結果として幹線に流れる電流が増加しますので、無理な契約容量減は危険です。売電機会や、冷蔵庫内の損失に繋がります。
幸い、にゃんた発電所のパワコンには進相無効電力制御機能は搭載されていませんので、純粋に最大発電量を確認してみました。
1号Max 4.66KW(モニタ上は4.80)
2号Max 5.66KW
システムMax 10.32KW
売電Max 10.15KW
双方の最大値で考えても、10.46KW、力率100%なら52.3A、力率95%でも55.1Aとなり110%運転がピークとなります。
テンパール B-53ECの動作曲線はこちら。
基準温度40℃で100%動作では切れないグラフになっています。今回はより厳しい状態として、50℃で検討して見たいと思います。
温度補正曲線から、50℃は94%の定格となります。
定格50A × 温度補正 94% = 47A
先に検討したピーク値をあてはめると
力率100% 52.3A 111%運転 約15分継続で落ちる可能性あり
力率95% 55.1A 117%運転 約8分継続で落ちる可能性あり
ピーク値に関しては、過去の測定結果から1分以上継続することはないと考えられますので、残る可能性は、ブレーカー周囲温度上昇に伴う動作のみとなります。これに関しては設置場所は北東面の壁であり日差しが当たらないこと、比較的風通しの良い場所であることを考慮し、50℃以上には上がらないと見込んでいます。
ちなみに60℃では、88%の定格で44A
力率100% 52.3A 119%運転 約8分継続で落ちる可能性あり
力率95% 55.1A 125%運転 約6分継続で落ちる可能性あり
なので十分ですね。
追記
この記事を書いていたら、予想通り最大発電が長期に継続してくれました。
平均9.96KWで約4分30秒継続しました。その前の30秒の中休があるケースで約5分30秒の持続です。当初1分くらいかと思っていましたが、想定よりも継続するようです。実測は大事ですね。グラフからパワコンの上限に張り付いていることが分かります。
自宅消費なしとし、上記の温度60℃力率95%の悪条件では119%動作となり、約8分以上で落ちる可能性があります。最大発電時間に関しては引き続き注視していきたいと思います。
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