2024年10月10日木曜日

【故障修理】COTEK SK1500-112 制御基板接触不良??

ブログ読者様からの依頼品です。
症状は、「車載で利用していたが、急に動作しなくなった。動くときもある。」

写真が少なくてすいませんが、外観は新品かと思えるほどきれいな状態。
錆び一つありません(*´ω`*)

メイン基板と制御基板の接合部。
既にシリコンゴム外していますが、コネクタが1mmちょい浮いています。

しっかり押し込んだ状態、かなり基板がたわんでいます。
要因としては、ケースサイズよりも基板が短く、制御基板側は固定金具だけで支えされており、トランスの重量に耐えられなかったのかなと思われます。

制御基板にはコネクタが3個あり、接合部にシリコンゴム チョン付けで固定しています。
改良版と思われる基板は、下図のように底辺をビッシリ固定されているので、同様にしてみました。

対策後は端子隙間もほとんどなくなりました。
ただ、基板がかなり曲がっているので、いつまで持つかは不明です(*'▽')

 【基本動作】

・メインスイッチ   OK(メイン、リモート 未確認)
・外部コントロールユニット CR-6
・制御基板起動電圧   OK(8.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤 10.9V 橙 12.0V 緑 14.2V 橙点滅 15.0V 赤点滅)
・低電圧アラーム&停止 OK(10.3V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(15.3V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(100.7V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 99.9V、60.0Hz)
・無負荷時使用電力 13.4W

【設定機能】
・周波数切替     未確認
・パワーセーブ設定  未確認
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト  OK(数時間)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト   未確認

2024年8月10日土曜日

【故障修理】COTEK SP-4000-148 パターン破損

ブログ読者様からの依頼品です。

症状は、起動時アラームにて停止。

背面基板確認。比較的キレイです。
部品の下に断線発見。
修復。このあとレジンで保護。
それ以外は特に問題なし。よかった(*´ω`*)
組み上げて完了。

 【基本動作】
・メインスイッチ   OK(メイン、リモート 未確認)
・外部コントロールユニット 未確認
・制御基板起動電圧   OK(21.2V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤 44.5V 橙 46.5V 緑 60.5V 橙 62.6V 赤)
・低電圧アラーム&停止 OK(41.4V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(66.7V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(99.3V、59.99Hz ⇒ 100W負荷 99.3V、59.99Hz)
・無負荷時使用電力 27.5W
【設定機能】
・周波数切替     未確認
・パワーセーブ設定  未確認
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト  OK(数時間)
・温度上昇に伴うファン OK
・負荷上昇に伴うファン 未確認(250W負荷では回らず^^;)
・1000W負荷テスト   未確認

2024年7月25日木曜日

【故障修理】COTEK SK1500-148-PF1 No.6 IGBTドライバ、FET、整流ダイオード破損

保管していた故障インバータを修理していきます。

破損状況から、
1:整流ダイオード破損
2:FET群(左)の2個破損
3:ヒューズ破損
4:どっかのタイミングでIGBTドライバ 1個破損

IGBTが壊れていなかったので、勝負としては勝ちかな(*´ω`*)

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(リモートのみ)
・外部コントロールユニット OK(CR-6)
・制御基板起動電圧   OK(23.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 41.5V 赤 43.1V 橙 47.4V 緑 56.4V 橙点滅 59.4V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(38.7V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.1V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(100.8V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 100.2V、60.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         NG(仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン  OK
・1000W負荷テスト   未確認

2024年7月22日月曜日

【故障修理】電菱 DENRYO SK-3000-124 その3

注意喚起した修理不可物品を修理していきます。

前回の修理から6ヶ月かぁ、まだまだ修行が足らないようです(^^;)


修理結果から、メイン側は正常に動作するとの事。
テストし良好。
次にサブ側、こちらが故障中
とりあえず、間違って交換されたFETを外しIGBT、FET周辺の抵抗値を確認。

問題なさそうなので、昇圧およびIGBT駆動信号の確認
一番左のドライバが故障しているようです。
交換後、IGBT駆動信号OKのため、
故障と判断され取り外されていたIGBTを実装し動作テスト良好
組み上げてテスト。
※安全のためサブのAC出力は外しています。
写真撮り忘れましたが、フェールセーフで停止

メインから来ているIGBT駆動信号外して、昇圧段のテスト。
IGBT外していないので不安だったが、昇圧段正常確認
サブの制御基板確認。
IGBTドライバへの電源OK
IGBTドライバOK
フェールセーフ判定回路周辺も特に壊れていない

ということで、ダメもとでIC交換
サブ基板復活!
今回はたまたま上手くいったが、IGBTが吹っ飛ぶ可能性があるので、次回はサブのIGBTを実装する前にサブ制御基板確認がいいと思う。
本組でのテスト

無負荷時電流問題なし
コーキングして完了
最終テスト

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(メイン、リモート)
・外部コントロールユニット OK CR-6にてテスト
・制御基板起動電圧   OK(9.6V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 20.8V 赤 21.5V 橙 23.7V 緑 28.1V 橙点滅 29.7V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(19.8V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(30.3V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(104.5V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 104.0V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替     OK
・パワーセーブ設定  OK
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト    未確認

2024年7月19日金曜日

注意喚起!! IGBTをFETで置き換えないでください!!

某所に修理に出したが直らなかったという事で、再修理の依頼です。
同梱品に取り外したと思われる部品が入っていました。
試しにテスタであたると正常品のように見える。不思議((+_+))
再修理は現状確認が大切。故障個所もそうですが、間違った修理があると最悪です。
見ていくと、メイン側の分解形跡なし。サブ側を修理したようだ。
交換したであろう、IGBT側
あれ、見慣れない部品だな。
調べてみてビックリ。Power MOSFETやん(*'▽')
IXTQ82N25P V-DSS 250V,I-D 82A
ちなみに元のICは、
onsemi FGA40N65SMD 650V,40A
AC100Vだから250Vあれば問題なさそうに見えますが、
インバータの昇圧電圧は 283V なのでアウト!!
有名な修理系Youtuberなんですが、テスト用のICが残ったにしても、とても残念です。
こちらは、前回修理した際の記録。電圧測ってよかった(^^;)

全体を見たい方はこちら、
信号確認しながら修理しているので、参考になれば幸いです。

2024年4月22日月曜日

【故障修理】COTEK S300-112(12V 300W) その2

 前回の続きです。
更新が遅れたし、内容も大したことないので公開するか悩みましたが、故障内容の確認の意味で残すこととしました。

FET周辺が腐食していたので取り外して確認

特に重大な腐食はなさそう。
漏電でもしていたのでしょうか?
FETの端子付近が腐食(電気分解??)しています。
回路的に問題なさそうなので、元に戻します。
それにしてもでかいトランス(*'▽')
組み立てて、テストすると動作が変。
ビィビィ音がでてLED赤点滅します。
本体を傾けると症状が変わるし、何度か試すと症状も変化する。
どうもトランスの中に水が入っているのが原因と判断。
動作熱とファンで乾燥させます。
数日乾燥した結果、上記症状は治まりました。
屋外でビニールで防水して利用していたようなので、結露で水が入ったのが原因のようです。
今後は湿度対策、あっ虫対策もお願いしたいところです。(*^-^*)

2024年2月20日火曜日

【故障修理】COTEK S300-112(12V 300W) その1

ブログ読者様からの依頼品です。
起動エラーとのこと。

正面

背面
裏面
重いなぁと思っていたら、トランス式でした。
中に土バチの巣がありましたが、幸いなことに空家でした((+_+))
分解よりも掃除が大変だった。
基板部分
基板裏面
若干ですが、右側の端子が水濡れによる腐食が出ています
左から
・D2092 スイッチング用トランジスタ 2SD2092が正式名らしい。
・IRF3711 MOSFET 20V 69A 120W
 2個パラで左右で極性スイッチ
上からみても少し腐食している。
・IRF3711
 2個パラで左右で極性スイッチ
トランスからは白1本、赤2本出ているが、赤側はつながっている。
試しに動かして見たら100Vでた。うぅぅむ謎(*'▽')
12V 0.5A設定で一発で起動するのは素晴らしい。
錆びでショート気味だったものが、清掃で解決した? のかも