2024年12月24日火曜日

【故障修理】COTEK SE400-112 バッテリ逆接続破損

 ブログ読者様からの依頼品です。
バッテリ逆接続してしまったそうです。

裏面
リモート端子がついていますが、ボタンだけのCR-8のみで、CR-6非対応
筐体はプラスチック。カバーを外すと簡単に中身にアクセスできる。
旧型機は分解が大変だったが、新型は簡単に基板を取り外すことが出来た。
小型化の弊害で、FETやIGBTへの直接アクセスは困難だが、
裏面からなら簡単にテスト出来る。
ヒューズ断 、まぁ当然ですね(^^;)
FET部、コーティング剥がすのが大変。
ショートや変な抵抗値なし。
同様にIGBT部も問題なし。
制御基板、電源ラインにダイオードが入っており、保護されている。問題なさそう。
設計がいいのか、被害はヒューズだけっぽい。交換していく。
交換完了。
組み立てて動作テスト。
問題なさそうです(*´ω`*)

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(メイン、リモート 未確認)
・制御基板起動電圧   OK(9.3V)
・電圧によるLED表示  機能なし
・低電圧アラーム&停止 OK(10.4V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(16.2V)(ビープ音なし)
・AC電圧    OK(100.2V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 100.4V、50.0Hz)
・無負荷時使用電力 5.6W

【設定機能】
・周波数切替     未確認
・パワーセーブ設定  未確認
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト  OK(数時間)
・温度上昇に伴うファン OK
・負荷上昇に伴うファン  OK

2024年12月18日水曜日

【故障修理】MidNite Solar CLASSIC 250 MPPT ソーラー充電コントローラー 修理

 ブログ読者様からの依頼品です。
症状は、「ソーラーパネルから充電時、リレー動作後、液晶暗転」

動作模様は動画にまとめましたが、フォトカプラ破損だったようです。
通常、FET外した状態でも駆動信号出るんですが、片側がよく分からずもやもやしてます。
動作原理分かる方、コメント頂けたら嬉しいです。

2024年10月10日木曜日

【故障修理】COTEK SK1500-112 制御基板接触不良??

ブログ読者様からの依頼品です。
症状は、「車載で利用していたが、急に動作しなくなった。動くときもある。」

写真が少なくてすいませんが、外観は新品かと思えるほどきれいな状態。
錆び一つありません(*´ω`*)

メイン基板と制御基板の接合部。
既にシリコンゴム外していますが、コネクタが1mmちょい浮いています。

しっかり押し込んだ状態、かなり基板がたわんでいます。
要因としては、ケースサイズよりも基板が短く、制御基板側は固定金具だけで支えされており、トランスの重量に耐えられなかったのかなと思われます。

制御基板にはコネクタが3個あり、接合部にシリコンゴム チョン付けで固定しています。
改良版と思われる基板は、下図のように底辺をビッシリ固定されているので、同様にしてみました。

対策後は端子隙間もほとんどなくなりました。
ただ、基板がかなり曲がっているので、いつまで持つかは不明です(*'▽')

 【基本動作】

・メインスイッチ   OK(メイン、リモート 未確認)
・外部コントロールユニット CR-6
・制御基板起動電圧   OK(8.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤 10.9V 橙 12.0V 緑 14.2V 橙点滅 15.0V 赤点滅)
・低電圧アラーム&停止 OK(10.3V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(15.3V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(100.7V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 99.9V、60.0Hz)
・無負荷時使用電力 13.4W

【設定機能】
・周波数切替     未確認
・パワーセーブ設定  未確認
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト  OK(数時間)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト   未確認

2024年8月10日土曜日

【故障修理】COTEK SP-4000-148 パターン破損

ブログ読者様からの依頼品です。

症状は、起動時アラームにて停止。

背面基板確認。比較的キレイです。
部品の下に断線発見。
修復。このあとレジンで保護。
それ以外は特に問題なし。よかった(*´ω`*)
組み上げて完了。

 【基本動作】
・メインスイッチ   OK(メイン、リモート 未確認)
・外部コントロールユニット 未確認
・制御基板起動電圧   OK(21.2V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤 44.5V 橙 46.5V 緑 60.5V 橙 62.6V 赤)
・低電圧アラーム&停止 OK(41.4V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(66.7V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(99.3V、59.99Hz ⇒ 100W負荷 99.3V、59.99Hz)
・無負荷時使用電力 27.5W
【設定機能】
・周波数切替     未確認
・パワーセーブ設定  未確認
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト  OK(数時間)
・温度上昇に伴うファン OK
・負荷上昇に伴うファン 未確認(250W負荷では回らず^^;)
・1000W負荷テスト   未確認

2024年7月25日木曜日

【故障修理】COTEK SK1500-148-PF1 No.6 IGBTドライバ、FET、整流ダイオード破損

保管していた故障インバータを修理していきます。

破損状況から、
1:整流ダイオード破損
2:FET群(左)の2個破損
3:ヒューズ破損
4:どっかのタイミングでIGBTドライバ 1個破損

IGBTが壊れていなかったので、勝負としては勝ちかな(*´ω`*)

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(リモートのみ)
・外部コントロールユニット OK(CR-6)
・制御基板起動電圧   OK(23.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 41.5V 赤 43.1V 橙 47.4V 緑 56.4V 橙点滅 59.4V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(38.7V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.1V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(100.8V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 100.2V、60.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         NG(仕様です)

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン  OK
・1000W負荷テスト   未確認

2024年7月22日月曜日

【故障修理】電菱 DENRYO SK-3000-124 その3

注意喚起した修理不可物品を修理していきます。

前回の修理から6ヶ月かぁ、まだまだ修行が足らないようです(^^;)


修理結果から、メイン側は正常に動作するとの事。
テストし良好。
次にサブ側、こちらが故障中
とりあえず、間違って交換されたFETを外しIGBT、FET周辺の抵抗値を確認。

問題なさそうなので、昇圧およびIGBT駆動信号の確認
一番左のドライバが故障しているようです。
交換後、IGBT駆動信号OKのため、
故障と判断され取り外されていたIGBTを実装し動作テスト良好
組み上げてテスト。
※安全のためサブのAC出力は外しています。
写真撮り忘れましたが、フェールセーフで停止

メインから来ているIGBT駆動信号外して、昇圧段のテスト。
IGBT外していないので不安だったが、昇圧段正常確認
サブの制御基板確認。
IGBTドライバへの電源OK
IGBTドライバOK
フェールセーフ判定回路周辺も特に壊れていない

ということで、ダメもとでIC交換
サブ基板復活!
今回はたまたま上手くいったが、IGBTが吹っ飛ぶ可能性があるので、次回はサブのIGBTを実装する前にサブ制御基板確認がいいと思う。
本組でのテスト

無負荷時電流問題なし
コーキングして完了
最終テスト

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(メイン、リモート)
・外部コントロールユニット OK CR-6にてテスト
・制御基板起動電圧   OK(9.6V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 20.8V 赤 21.5V 橙 23.7V 緑 28.1V 橙点滅 29.7V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(19.8V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(30.3V)(ビープ音あり)
・AC電圧    OK(104.5V、50.0Hz ⇒ 100W負荷 104.0V、50.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替     OK
・パワーセーブ設定  OK
・電圧切替      未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン OK
・1000W負荷テスト    未確認

2024年7月19日金曜日

注意喚起!! IGBTをFETで置き換えないでください!!

某所に修理に出したが直らなかったという事で、再修理の依頼です。
同梱品に取り外したと思われる部品が入っていました。
試しにテスタであたると正常品のように見える。不思議((+_+))
再修理は現状確認が大切。故障個所もそうですが、間違った修理があると最悪です。
見ていくと、メイン側の分解形跡なし。サブ側を修理したようだ。
交換したであろう、IGBT側
あれ、見慣れない部品だな。
調べてみてビックリ。Power MOSFETやん(*'▽')
IXTQ82N25P V-DSS 250V,I-D 82A
ちなみに元のICは、
onsemi FGA40N65SMD 650V,40A
AC100Vだから250Vあれば問題なさそうに見えますが、
インバータの昇圧電圧は 283V なのでアウト!!
有名な修理系Youtuberなんですが、テスト用のICが残ったにしても、とても残念です。
こちらは、前回修理した際の記録。電圧測ってよかった(^^;)

全体を見たい方はこちら、
信号確認しながら修理しているので、参考になれば幸いです。