2025年8月19日火曜日

【故障修理】COTEK SP-4000 48V

 今回のお題はこちら、ブログ読者様からの依頼品です。


故障内容は電源入れても、緑 緑 橙 で停止。
動作することもあるようですが、徐々にダメになったそうです。

左から入力電圧、負荷レベル、ステータス
ステータス、橙は「Device startup process abnormal」

中は比較的きれい、

ファンで汚れているが、断線等はなし

上下とも、ヒューズ、IGBT、FET 問題なし
備忘録、メイン側
サブ側
制御基板の入替等試した結果、
制御基板 OK
下段基板と組み合わせた際に、電源スイッチに関係なく起動する症状確認。

この辺が電源スイッチまわり、
真ん中の線を辿っていくと、
ここを経由して制御基板にいっている、
部品面はこんな感じ、
破損部品発見!
正常な部品を確認したところPNPトランジスタらしい
仕様は分からないので、回路からザックリ推測
PNP 80V 1A(2SB1260T100R SOT-89)と交換してみる。
無事復活(*´ω`*)

【基本動作】
・メインスイッチ   OK(CR-16Aて確認)
・制御基板起動電圧   OK(19.6V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤 44.7V 橙 46.7V 緑 60.8V 橙 62.8V 赤)
・低電圧アラーム&停止 OK(41.9V)(ビープ音あり)
・高電圧アラーム&停止 OK(66.8V)(ビープ音あり)
・AC電圧       OK(100.5V、49.99Hz ⇒ 100W負荷 100.6V、49.99Hz)

【設定機能】
・周波数切替       未確認
・パワーセーブ設定     未確認
・電圧切替         未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン OK
・負荷上昇に伴うファン  未確認(250Wでは回らず)
・1000W負荷テスト   未確認

2025年8月2日土曜日

にゃんた発電所ふりかえり

2013年7月 1号機(4.5KW パネル 4.9KW)
2014年7月 2号機(5.5KW パネル 5.6KW)
2015年7月 2号機増設(⇒パネル 7.6KW)

 2016年5月

2021年5月
2025年5月
1日発電量ピークで比較すると、
 26.8 + 47.8 = 74.6 (100%)
 26.8 + 44.5 = 71.3 (95.5%)
 24.7 + 41.4 = 66.1 (88.6%)

樹木が成長した影響も結構あると思うので、そこそこ頑張っている感じですかね。

2025年6月7日土曜日

【故障修理】POWER TITE FI-S1503A-24V 電源入らず ⇒ 修理できず

 ブログ読者様からの依頼品です。

裏面、錆びもなくキレイな状態。


症状は、スイッチを入れてもAC出力せず、状況LED赤
この写真は送付前に頂いたものです。
基本的に故障品は中を確認するまでは電源入れない派です(*´ω`*)

まずはIGBT 問題なし

FET、左側 問題なし
FET、右側 問題なし
IGBTを外して動作テスト
昇圧正常IGBT駆動信号NG
駆動ドライバ、制御基板とたどるも信号なし。
ん! 黒基板発熱してる? さすがに100.3℃は異常ですね(*´Д`)
取り外してみました。外観は特に変化なし。
正常品に交換したところ、IGBT駆動信号が出るようになりました。
IGBTを戻し、AC出力テスト
おっ! 動き出しました。(*´ω`*)
ところがです、
最終動作テストしてると、100W負荷で波形が縮む症状発生。
実効値で103Vが95Vまで低下。自動調整機能で10秒ほどで98Vまで復活しますが、波形自体は変化なし。あきらかに異常です((+_+))
この制御基板を正常なものに付けると、同様になることから制御基板の故障で問題なさそうです。

出力は出るようになったものの、これ以上改善できず((+_+))
最後に、作業メモ
1.制御基板上の黒いモジュールが破損。
2.無負荷時は問題ないが、負荷をかけると出力波形が縮む。
 (結果として電圧が下がったように見える)
3.メイン基板側のテストは問題なさそう。
4.昇圧段は問題なし。DC 240Vで安定。
5.IGBT駆動ドライバ用(Upper)作成用トランス入力、問題なし。

負荷が入ると波形が変わることから、センサから制御部までのラインでなにか起きている模様。

2025年5月24日土曜日

【故障修理】COTEK SK1500-148-PF1 電源入らず

 ブログ読者様からの依頼品です。




このインバータは、パナソニックの蓄電池 LJーSF50A で使われているものだそうです。
過去同様の機種は複数修理しましたが、特殊ROMなので出所が気になっていました。
結果として、自分がヤフオクで購入したものと同じだったので、モヤモヤが消えた感じです。(*´ω`*)

という事で、修理開始。
屋内設置される機器のため、中身は非常にキレイ。
IGBT側
FET側
IGBT確認、2個ほどショートしている模様
FET側確認、左側グループ、ショート。
右側グループ、正常
ヒートシンク外して、破損部品外していきます。
IGBT、2個 ショート2個 OK
ヒューズ、全断
ショートによる基板破損はなさそう
ヒューズ取り付け、
写真では分かりづらいですが、隣のコイルが傾いて取り付けられていたため、苦労しました。
裏面も特に破損することなく完了
FETは右側グループは正常左側グループは4個破損
6個、同等品と交換
取り付け、
ここで、FETによる昇圧と、IGBT駆動信号を確認。
問題なさそうなので、IGBT取り付け。
AC100V出力確認 (^^♪
制御基板、信越シリコーンで固定
組み立て後、以下のテスト実施、問題なし。
【基本動作】
・メインスイッチ   OK(リモート端子にて確認)
・制御基板起動電圧   OK(23.7V)
・電圧によるLED表示  OK
 (赤点滅 41.9V 赤 43.4V 橙 47.8V 緑 56.7V 橙点滅 59.7V 赤点滅、)
・低電圧アラーム&停止 OK(39.0V)(ビープ音なし)
・高電圧アラーム&停止 OK(61.4V)(ビープ音なし)
・AC電圧       OK(103.0V、60.0Hz ⇒ 100W負荷 102.6V、60.0Hz)

【設定機能】
・周波数切替       NG(仕様です)
・パワーセーブ設定     NG(仕様です)
・電圧切替         未確認

【負荷テスト】
・100W負荷テスト   OK(1時間程度)
・温度上昇に伴うファン 未確認
・負荷上昇に伴うファン  OK
・1000W負荷テスト   未確認